受験校を選択する方法と決定する際の注意点【高校入試】

教育メモ
教育メモ

こちらは中学生のお子さんをもつ、親御さんに読んでほしい内容です。

今回は受験校の選択の方法について。

いくつかポイントがありますので、そちらを紹介していきます。

進学系と職業系のどちらの高校を選択するのか?

ここがまず志望校選択の大きな分岐点です!

模試や実力テストの結果で「自分の実力で合格できる高校」を選択してしまいがちですが…。

ただし、以下の点は考慮してほしいところです。

進学系の高校は「大学への進学」が目的です

大学に進学するための知識や学力を身につける高校です。

もちろん大学進学が前提ですから、職業資格を取得することはできません。

もし就職を選択する場合は、専門学校などで一から学びなおす必要があります。

職業系の高校は「職業資格の取得」が目的です

就職に必要な資格を在学中に取得するための高校です。

もし大学への進学を希望するならば、大学の選択肢が極端に狭まってしまいます。

指定校推薦枠も、少数の成績上位者で争奪戦となります。

まとめると…

将来のことがまだ定まっていない中学生も、おそらく多いのではないでしょうか?

その場合、偏差値やボーダーラインなどで受験校を選択するのも、はっきり言ってしまえばアリです。

ただ、進学系か職業系か、その選択を失敗してしまうと、就職までの道のりが遠回りになってしまうということだけは、十分に理解しておかなければなりません。

「合格できるかどうか」より「進学か就職か」の選択がまず第一!

子どもの「学力レベル」と高校の「偏差値レベル」について

受験校を選択する上で次に考えなければならないのは、「どの高校なら充実して過ごせるか」ということでしょう。

その高校でのテストで「中位以上」の成績をキープできるかどうかが目安です

(※ここでは「部活動を特にがんばりたい」という例は除外。)

もちろん高校によって、大学への進学率には大きな差があります。

ですから「充実」とはお子さんのモチベーションの話です。

高校での成績がもしも「最下位」だったとしたら…?

いくらメンタルの強い子でも、学習意欲を維持するのは容易なことではありません。

ですから、高校進学後もある程度の成績が維持できるかどうかの見通しは必要だということです。

「余裕をもって合格できる高校」がはたして正解なのか?

中学校で、受験高校決定の三者面談がおこなわれるのは、だいたい11月ごろではないでしょうか。

だとすれば、そこから入試まで3ヶ月はあるわけです。(※私立高であれば約2ヶ月)

つまり入試までの期間に、大きく点数を伸ばすことは可能だということ。

高校入試へ向けての学習法の記事も
ぜひ読んでみてください(↓)

また、ギリギリで合格した子でも、高校進学後にぐんぐん学力を伸ばし、中位や上位の成績をとるようになるのは、決して珍しい話ではありません。

ですから、早い時期に親が子どものポテンシャル(潜在能力)を、あまりに低く見積もるべきではないでしょう。

親は子どもの受験校の選択に対して、どうしても感情が入ってしまいがちです。

そこを冷静にみることができる、学校や塾の先生に意見を聞いてみるのも、方法の一つです。

高いレベルの高校にチャレンジした方がいいのはどんな子?
  1. 学力に伸びしろがある
  2. その高校に進学したいという気持ちが強い
  3. たとえ成績が下位になったとしても、上を目指すガッツがある

受験校を変更する際の注意点

どうしても合格できる見通しが立たなければ、受験高校の変更も考えなければなりません。

受験に対するプレッシャーが大きすぎる子には、最終的にその選択も必要になります。

ただその場合、子どもに「高校のランクを落とした」という意識を与えてはいけません。

もちろん周りの人間も、決してそのことばを口にしないこと。

受験校を変更したことで、本人だけでなく周りまでも、すでに合格してしまったかのような錯覚に陥ってしまい、勉強の手を緩めてしまう場合がよくあるからです。

志望校のランクを下げたから
もう大丈夫!

そうなれば、よりボーダーの低い高校を選択したことが、その子の油断の気持ちを誘発し、逆にマイナス要素にもなりかねません。

ですから、受験校を変更する際は、子どものメンタル面のケアに細心の注意が必要です。

最終的に受験校は本人に決定させること

下記のような状況は極力さけるべきです。

  • 子どもの希望のないがしろにして、親の希望のみで受験校を選択してしまう
  • 子どもが決めきれず、最終的に親まかせにしてしまう

お子さんが「学校に行くのがつらい」という状況になったとしましょう。

ホントはボクが行きたい高校じゃなかったんだよね…

そのような言い訳の原因をつくらないことが大切だということです。

最悪の場合は、そこから高校をやめてしまうことも考えられます。

受験校の選択には、親や学校や塾の先生・友人・先輩などからの情報やアドバイスはもちろん必要です。

しかし最終的な決定は本人に任せるのが妥当でしょう。

「受験校をどうしても決定できない」という状況になった場合

最終的に進路を迷ってしまったときは、本人の直観に委ねるのがいちばんです。

オープンスクールなどで本人が感じた「その高校に対する印象」は、最良の選択に繋がる場合が多いです。

ただ、高校について「人から聞いた情報」と「高校に対する本人の印象」に、差があることもあります。

ですから、各学校の雰囲気を感じることができる、「オープンスクール」や「公開授業」には、積極的に参加したほうがよいでしょう。

おわりに

中学での成績は、先生の教え方に大きく左右される傾向にあります。

ところが高校に進学すると、先生よりも本人の学習に対する意識のウェイトが大きくなります。

つまり「どの学校を選択するのか」ではなく、「進学してから本人がどれだけがんばれるか」にかかっているということです。

ボーダーや偏差値だけで
安易に受験校を決めてしまうべきではありません

先のことを見据えながら、最後まで何度も親子で話し合った上で決定する。

そのことが結果的に、「もっとも後悔しない進路選択」に繋がるのではないでしょうか?

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