中学3年生になると、高校入試へ向けて勉強をしなければなりません。
真剣にやってるんだけど
なかなか頭に入らないよ
今やっている学習法は
ホントに正しいのかなぁ?
この記事では、そんな悩みを解消していくための方法を、いくつか紹介します。
学習計画をしっかり立てておくことが必要です
どの中学校でも少なくとも12月くらいまでは、受験のための勉強と教科書の内容の勉強を、並行してやっていかなければなりません。
たとえば、数学ならば「二次関数」「相似」「三平方の定理」、
英語なら「分詞」「関係代名詞」など、
学年の中盤から終盤にかけて、重要な単元を学習します。
高校入試でも出題される可能性が高いところなので
決して疎かにはできませんよね
そして数学と英語だけでなく、他の教科も同じです。
実際の日々の学習でも、学校の授業の復習に多くの時間を奪われているのが現状なのではないでしょうか?
ですから無計画では、受験に必要な学力を積み上げていくことは決してできません。
おおまかでもいいので、入試までに学習しなければならないことを、残り日数のなかに割り振っておくことが必要です。
「10月は〇と〇、11月は〇と〇、…」と、この程度がいいでしょう。
入試が近づくにつれ、学校の宿題の分量も多くなってきますので、あまり細かすぎる計画は避けるようにしましょう。
せっかく計画を立てても
実行できなければ無意味ですからね
受験勉強を継続させるコツは習慣化です
日々の学習時間のなかに、受験勉強に使う時間を必ず設定しておきましょう。
特に重視しなければならないのは、長時間やることではなく毎日続けることです。
学校の宿題も多い日と少ない日がありますから、目安として30分~1時間が適当です。
受験勉強をする習慣がついてしまえば、そのうち苦にならなくなってくるはずです。
「受験の勉強をできるだけたくさんやりたい!」という気持ちも分かります。
ただ、精神的な負担を少しでも軽くするために、「少ない時間」を「毎日」という設定にしておくのがおススメです。
常に時間を気にしながら問題を解きましょう
入試本番での「予測できない減点」のなかでいちばん多いのは、「時間が足りず最後まで解き終わらなかった」という状況です。
入試ではプレッシャーや試験会場の独特の雰囲気がありますから、ふだんの80%程度の実力しか出すことができません。
それは問題を解くスピードについても同様です。
例えば制限時間が50分の問題であれば、いつも40分で解き終えることを意識しましょう。
ストップウォッチか時計はもちろん必須!
ふだんの勉強で、とにかくたくさんの問題をこなせば、解くスピードが自然についていくと思っている人もいるでしょう。
しかし、その考えはまちがいです。
いつも時間を気にする癖をつけなければ、解くスピードは決して身につきません。
スキマ時間を上手く活用しましょう
これは知識(暗記項目)を一つ一つ積み重ねるコツです。
学校の休み時間など、5分くらいの時間を有効に利用することを、常に考えておきましょう。
たった5分と馬鹿にはできません。
場合によっては、机に向かって勉強しているときよりも、効率的に頭に入ることだってあります。
理由は以下のとおり。
理由①:人間の集中力には限界があります
人の集中力は、時間が長くなるにつれて、次第に衰えていきます。
短時間での暗記作業の方が、記憶に繋げる上でとても効率的です。
理由②:暗記には「時間」よりも「回数」が重要です
「脳に記憶させる」という作業は、「覚える」と「忘れる」の繰り返しです。
10分の時間で一度に覚えるよりも、2分の暗記作業を5回繰り返したほうが、記憶にしっかりと残すことができます。
理由③:塵も積もれば…
同じ受験生であれば、自宅での学習時間でそんなに差はつきません。
たった5分といっても、1日に何回の休み時間がありますか?
それを入試までの日数分積み重ねていけば、一体どれだけの差になるでしょうか?
理由④:周りの環境に左右されないための訓練です
意外にこれが結構大切です。
スキマ時間を上手く使うためには、短時間で脳を「暗記モード」に入れなければなりません。
効率的な集中力の高め方が自然に身についてきますから、自宅での学習効率も上がってくるはずです。
効果的な睡眠のとり方を身につけましょう
「自分は疲れているかもしれない」という意識を常にもっておいてください。
自分では集中して勉強しているつもりでも、なかなか頭に入らないときがありませんか?
そんなときはムリをせず、20分~30分の仮眠をとるようにしましょう。
眠いのに頑張って勉強を続けても、身につくのは精神力だけです。
とはいえ、「一度寝てしまうと起きることができない」という人も多いでしょう。
短い睡眠をとり、自分でしっかりと起きる癖をつけることは、精神面の成長にも繋がります。
受験生にとっては、限られた時間をいかに集中して勉強できるかが最優先です。
「拾う問題」と「捨てる問題」を明確にしましょう
テストの際に、難しい問題に時間をとられてしまい、残りの問題にかける時間が足りなくなってしまった経験はありませんか?
学校のテストでならまだしも、入試本番では絶対にやってはいけない失敗です。
入試では6割~7割程度の点数で合格をすることができます。
(※学校・学科によっては8割)
決して満点が目標ではありません。
志望校の選択に関する記事はこちら↓↓
入試問題に対する向き合い方
学力を引き上げるために、難易度の高い問題にチャレンジすることは大事なこと。
それをやっておかなければ、入試本番のレベルに対応できませんよね。
ただ逆に、自分の実力ではどうしても解くことができない問題が存在するのも事実です。
「時間をかけてはいけない問題」、つまり「捨てる問題」です。
「解ける」と「解けない」の判断は、入試での合否に大きく影響します。
その判断力は、意識して訓練をしなければ、なかなか身につけることはできません。
入試の1ヶ月くらい前から
徐々にそれを意識するとよいでしょう
入試直前は「見直し」や「解きなおし」を意識しましょう
直前に勉強したのに解けなかった…
入試を終えた生徒からよく聞く話です。
入試レベルの問題を解けるようになるには段階があります。
- 解き方を理解できる
- 簡単な問題が解けたり解けなかったり
- 簡単な問題なら確実に解ける
- 難しい問題にチャレンジ
- 難しい問題でも解ける
やったことを点数に結びつけるには、5.の段階まで到達しておく必要があります。
つまり、入試直前に新たに問題を解いても、5.の段階までたどり着けない場合が多いということです。
直前にやるべきことは以下の2つ
- まだ覚えていない暗記事項のチェック!
- これまでに解いてまちがえた問題の解き直し!
一度解いた問題であれば、入試当日までに5.の段階まで到達させることが十分可能です。
さいごに
受験生にいつも意識してほしいのは、1日に使える時間が限られているということ。
「とにかくがんばる!」では、やる気を成果に繋げることはできません。
限られた時間を有効に使うことができるようになれば、「合格」をグッと引き寄せることができます。
「勉強」に取りかかる前に、まずは「やり方」に少しの意識を傾けてみてはどうでしょうか?