ひと言で「苦手」とはいっても、子どもによってその状況は様々です。
- 授業が理解できない
- その教科に対してやる気が起こらない
- 教わってる先生が嫌い
- 理解はできるがテストで点数がとれない など
そして、その子が「苦手」になった理由も、人それぞれでしょう。
ただ、今更その原因を探っても、仕方のないことですよね。
それよりも「なぜこれまで克服できなかったのか」を考えることの方が、大切だと思います。
苦手をもつ子どもが陥りやすい状況について
「苦手」をもつ子どもについて考えてみます。
塾でそういう子たちを見ていると、苦手科目に対する意識が決して低いとは限りません。
むしろ、これまで苦手の克服のために費やした時間は、得意な子たちよりも多いのかもしれません。
ただ、何度も壁を越えようとチャレンジし、挫折を繰り返すたびに、次第に「苦手克服」への意識が薄くなっていきます。
そして段々と、教科書をまとめたり、答えを書き写したりするだけの学習に逃げしまう。
苦手な教科をもつ子が陥りがちな「負のループ」です
苦手が克服できた!
そう実感できる瞬間は、達成感から生まれることが多いものです。
ただ、それを成し遂げるためには、膨大な時間と労力を要します。
初めは「がんばろう!」と決意したにもかかわらず、達成感を味わう前に挫折してしまう。
それではいつまでたっても「負のループ」から抜け出すことはできません。
苦手のループを抜け出すためのひとつの方法
今まで苦手だったところを勉強しようとする意識は、たしかに大切です。
ここで少し視点を変えてみましょう
これまでに学習した単元のことを、一度キッパリと忘れてしまいましょう!
そして今、学校や塾で学習している単元に、焦点を絞ってみてはどうでしょうか?
やってもやってもキリがない過去の勉強ではなく、日々の学習のなかでその日の復習をしっかりとこなしていく。
そうすれば、一つ一つのことが着実に身についていきます。
まずは学校の定期テストを目標に学習してみましょう!
定期テストなら、成果がわりとすぐに点数となって表れます。
おそらくテスト範囲が指定されてますから、学習する内容も絞れるのでは?
目的が定まれば、自分自身で工夫しながら、次第に勉強法も確立していくはずです。
要は気持ちのもち方次第です!
苦手教科を全体的にザックリと取り組むのではなく、その教科のなかで「ここだけは誰にも負けない!」という単元をつくるのも方法のひとつです。
「やってもできない」というループから抜け出すことさえできれば、それが自信に繋がり、学習意欲も湧いてくるはずです。
おわりに
ここで書いた内容は、解決策のうちのひとつにすぎません。
そもそも、苦手教科を克服するための時間を、得意教科を伸ばす時間に費やした方が、点数を伸ばすためには効率的なのかもしれません。
ただ、苦手からいつも目を背けていては、自分自身の歩みを止めてしまうことになってしまいます。
たとえ克服することに幾度となく失敗したとしても、その一つ一つの経験が社会に出てから必ず活きてきます。
自らの道を切り開ける社会人になるために、「あきらめない」気持ちを常にもちながら、挑戦し続けることが大切なのではないでしょうか?