学校の授業でやる気と集中力を高めるためのヒント【中学生】

学習のヒント
学習のヒント

こちらは中学生に読んでほしい内容です。

悩みを抱えているせいで、学校の授業でなかなか集中できないという中学生は多いと思います。

この記事では、毎日充実した気持ちで授業を受けるための方法をいくつか紹介していきます。

まずは悩みのタイプを分類してみましょう

悩みの種類
  1. 授業での先生の解説をちゃんと聞いているのに内容が理解できない
  2. 授業をしっかり受けようという気持ちはあるが、どうしてもモチベーションが保てない
  3. 先生のことが生理的に好きになれない

こんなところではないでしょう?

では上の3つの悩みについて、一つ一つ解消法を探ってきます。

マジメにやってても授業の内容が理解できない

学校でも塾のような教え方をしてくれないかなぁ

そう思ったことはありませんか?

学校の授業にはどうしてムダが多いんだろう?

そう感じても不思議ではありません。

ただ実際、学校では塾のような教え方をするわけにはいかないのです。

学校では国から指定された「学習指導要領」に沿って、子どもたちにさまざまなことを広く学ばせなければなりません。
つまり、塾のようにテストや入試で出題されるような内容ばかりを授業で扱うことは、学校の先生にはできないというわけです。

では、学校の先生に頼らず「自分自身で工夫する」ということを前提に考えていきましょう。

いちばん効果的なのは「授業の予習」です。

まじめに授業を聞いてても理解できないんだから
予習なんてできるはずがないよ…

そう思ってしまいがちですが、実はそうでもありません。

なぜなら、「予習」は完璧に理解することが目的ではないからです。

では、「予習」の目的とは何でしょう?

授業中の先生の話を聞きやすくするためのもの」と考えるのが、いちばん妥当です。

教科によってやり方はちがいますが、以下の2つはまず簡単に実践できる予習法です。

予習法①:教科書の本文をあらかじめ読んでおくこと

もちろん予習の段階で、内容のすべてを理解することはできないでしょうが、それでも構いません。

前述のとおり、目的は「先生の話を聞きやすくすること」ですから。

社会や理科の授業では、特に効果的な方法といえます。

国語や英語に関しては、本文を音読をしておくと、先生の話がスムーズに耳に入ってくるようになります。

予習法②:要点だけを暗記しておくこと

数学は公式、英語は単語、国語は漢字など、

社会・理科に関しては、教科書本文中の太字部分です。

これについても、予習の段階では「意味は分からないけどとりあえず覚えておく」で構いません。

「すでに覚えていることば」は「初めて聞くことば」とは聞こえ方がまったく違います。

予習の有効性はおそらく「実践した人」にしか理解できません。

日々の学習にぜひ取り入れてみてはどうでしょうか?

授業を受けるときにモチベーションがなかなか上がらない

「授業」を「テストの点数」に直結して考えられていないのが、原因ではないでしょうか?

要は、そのような人には「目的意識」が欠けているということ。

「授業をしっかり受けていないとテストで点数が取れない」というのは、自分でも分かっているはずです。

ではどうしてやらないのか?どうすればやる気になるのか?

いい方法があります!

単純な方法ですが、「授業用のメモ帳」を準備することです。

メモ帳を利用することで、自分の気持ちのなかに「目的」が発生します。

目的①:授業での大事なポイントを書きとる
先生の話を聞き逃さない集中力が、自然についてきます。

目的②:自分だけの要点辞書をつくる
ページが埋まっていったり、メモ帳の冊数が増えていくことで、達成感が生まれ、次第にメモを取ること自体も楽しみになってきます。

メモ帳の選び方

ノートとふつうのメモ帳の中間サイズのものを選ぶといいでしょう

個人的にはA6サイズのシンプルなデザインのものがおススメです。

「ふつうのノート」や「ふつうのメモ帳」と差別化するために、サイズ感は結構重要。

できれば、親に買ってきてもらうのではなく、自分のお小遣いで自分でお店に行って買うのがよいでしょう。

そしてもう一つおススメなのは、2冊目、3冊目を買い足すときに、同じ種類のものを買うこと。

使い切るごとに合体させていけば、中学の勉強を終えるまでに自分だけの分厚い辞書が完成します。

学校の先生のことをどうしても好きになれない

これがいちばん深刻な問題だと思います。

「嫌いな先生」を好きになるのは、子どもにとっていちばん大変なことかもしれません。

以下のことをよく考えてみてください

  • 塾とちがって、1年間のうちに学校の先生を変更してもらうことはできない
  • 「嫌い」だからとグチったところで、問題の解決にはならないし、成績も下がってしまう

当然ですが、「先生を好きになること」が最善策です。

  • 「優しい先生」が本当に「いい先生」ですか?
    「優しい」は生徒に好かれるためのいちばん楽な方法です。
    たとえば、宿題をまったく出さないような先生を、「優しい」と勘違いしていませんか?
    仮にそのような先生がいらっしゃるならば、「自主性を伸ばす」という大義名分を盾にして、生徒に課題を与えるのをサボっているだけです。
    宿題を毎日全員分チェックするのは、先生にとって大変な作業なんです。
    逆に「厳しい」は、生徒に対する熱意の表れだと考えることはできませんか?
  • 「先生のことが嫌い」はホントに自分自身の感情ですか?
    周りの子たちの雰囲気に流されて、自分も「嫌い」なんだと勘違いしていませんか?
  • 「自分は先生に嫌われている」と思ってませんか?
    大人は子どもの行動のすべてを、「成長の過程」という目で見ています。
    子どもと同じ目線・同じような理由で、「嫌い」になったりはしません。
    ただし、先生だってふつうの人間です。
    そもそもはじめから「自分のことを嫌っている生徒」を好きになれますか?

どうしても「好きになる」ことができないなら、自分自身のやり方を変えるしか方法はありません。

「授業を受ける」ではなく「知識を蓄える」に気持ちをシフトしてみてはどうでしょうか?

学校の授業に対する気持ちの切り替え方

まずは先生に対する一切のイメージを、頭の中から排除しましょう。

そして授業のときは先生の「話」ではなく、話のなかの一つ一つの「ことば」(=短いワード)に意識を集中させます。

所々で先生は、その単元のなかでの重要なワード(ことば)を発しているはずです。

ここで先ほどの「メモ帳」が登場します。

ここはたぶん大事ね!

そう思ったことばを、メモ帳に書きとっていきます。

意識がメモ帳のほうに移れば、先生に対する”キライ”の感情も少しは薄れるはずです。

まとめ

以上、学校の授業を充実させるためのヒントでした。

まだ他にもいろいろと手段はありますが、上の3つの方法はこれまで生徒に勧めてきたなかでは、割と効果が高かったものです。

また、自分の気持ち次第で、すぐに始められる方法ばかりです。

予習をしたりメモを取ったりという作業を「大変」だと感じた人も、もしかしたらいるかもしれません。

ただ、一度やってみてそれが習慣化されれば、次第に苦にならなくなってきます。

そして、学校の授業が充実してくれば、それは自宅での学習意欲にもつながります。

ふだんの授業に少しの労力を投資することで、テスト前の勉強がかなり楽になるということも忘れてはいけません。

その点は自分の欲しいものを買うために、こつこつ貯めていく「貯金」と同じ感覚です。

最終的にその「貯金」で、入試での「合格」という大きなものも手に入るはずです。

すべて自分の意志次第です!

ぜひ実践してみてください!

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