今回は、前回のブログで書き足りなかった部分の追記です。
まず 前回のブログはこちら(↓)
そして今回のお題は、教科書における「句読点」の取り扱いについてです。
唐突ですが、ふだん日本語の文章を書く際に、区切りとして読点「、」とコンマ「,」のどちらを使ってるでしょうか?
また、どちらが正しいのか?
実は、現状どちらを使用してもよいことになっています。
なお、公式には日本文の区切りにはコンマ「,」のほうが正しい。
ワタシもずいぶん前に調べて そのとき意外に思ったものです。
学校ではもちろん区切りには読点「、」・文の終わりには句点「。」と教わります。
ただ、考えてみると、それを習ったのは国語の授業であるわけで。
そう、縦書きにはそれ(読点)が正しいのです。
コンマ「,」が推奨されているのは、横書きの場合。
一説には、外国語が日本に入ってきた時代に、横書きは欧米で使われているコンマ「,」に迎合したのでは?と…。
とはいえ、コンマ「,」を使うように!、と指定されるのは公(おおやけ)の文書だけで、実際にはどちらでも良いようです。
当然ですが、縦書きにコンマ「,」を使うことはありません。
つまりこれまで日本の歴史上の教科書に、すべてコンマ「,」が使われていたのは、そういう事情があったわけで(文科省の都合という意味)。
前回の改訂で、教科書もとうとう「、」(読点)を使うようになったのも、時代の流れでしょうか。
国がコンマ「,」の使用について緩和の姿勢を示すようになったのも、もしかしたらパソコンが急速に普及したのも要因としてはあるかもしれません。
たとえば会社で、横書きで作成した手紙などの文書を、上司から「縦書きでプリントアウトしてくれ。」などど指示された場合、「,」を「、」を一括変換できる「置換」という機能も知らないビジネスマンは未だいるであろう。
まぁ そういうことを抜きにしても、横書きと縦書きで表記のしかたが違う、などというのは まったくもって時代に即していないといえる。
ともあれ、文科省の柔軟な方向性も垣間見えるようになってきた、昨今の教科書改訂の内容です。
取りとめのない話になってしまいましたが、今回はここまで。