自身で動きを起こすことの大切さ

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塾通信(10月)からの抜粋です。

秋休みが終わり、学年は後半戦に突入しました。

学校の数学(算数)の授業では、これから小学5・6年生は「割合」「図形の計量」、中学生は「関数」「図形」と、思考力を試される単元が続きます。

数学(算数)の場合、テストでの点数はこの“思考力”の熟練度によって決します。

さらに、これが“論理的思考能力”に通ずるものと考えれば、他の全教科の点数にも影響を及ぼすのはまちがいありません。

塾では授業中、安易に解法を提示することはしません。

「最後まで粘り強く考えさせる」ために、「教えたい」をグッと我慢し、子どもたちの表情を伺いながら出口につながるヒントを与える。

たしかに即効性を期待するのであれば、こちらから逐一指示を与えつつ、解法をすぐに教えてしまうのが得策かもしれませんが。

経験上、そのような指導による学力の伸びは、たとえるなら「たし算」にしかなりえません。

学校のテストの成績が相対評価である以上(中学校の場合)、他の子の学力も同じように伸びていることを考えれば、「たし算」ではおそらく“現状維持”が精一杯でしょう。
(※ただし学力が初めからある程度安定している子どもにはこの指導も有効。)

子どもが自身で動きを起こし、疑問に思ったことをなんとかして解決しようとする。

その姿勢がしっかりと身につけば、学力は「かけ算」なみに(加速度的に)伸びていきます。

また、それは「塾で身につけたことを高校まで繋げてほしい」という、塾としての願いでもあります。

こちらから見て、通塾しているお子さんのなかに「伸ばすのはムリ」という子は一人もおりませんし、「塾の授業の内容が理解できない」というお子さんもおそらくはいらっしゃらないでしょう。

ただ、同じ教室の席に座り、同じ授業を受けていながら、個々の成績(点数)に差が生まれているのは事実。

ここで、点数を大きく伸ばしている子の共通の特徴(行動)を3つ。(↓)

① 自身で動きを起こせること。(質問に来る。自分で塾に連絡して勉強しに来る。など)

② 視野が広いこと。(計画性。「今やるべきこと」の判断能力。など)

③ 困難から逃げないこと。(解けなくても諦めない。塾を休まない。など)

上の3つが、学力(思考力)を伸ばすのに深く係わっていることは、おそらくご理解いただけるでしょう。

塾でも授業中子どもたちに対し、このような話をよくするのですが、一部の子を除きそれが未だ全体には浸透していないのもまた事実です。

文化祭などの行事がまだ残っているとはいえ、テストもおこなわれない端境期のような今の時期は、学力を伸ばす上で一年のなかでは数少ない好機です。

自習室の座席もまだまだ余裕がある塾の現状。

勉強を妨げるものが何もない環境に身を置き、勉強だけに没頭する時間もときには必要ではないでしょうか。

子どもたちには、授業のない日でももっと積極的に塾(自習室)を利用してほしいというのがこちらの希望です。

もちろん、お子さん自身に動きを起こさせるのが、いちばん難しいことであるのは理解しております。

それを重々承知の上で、お父さまお母さまには、(特にご自宅が遠方の場合)送迎のご負担をおかけすることにもなりますが、塾に勉強をしに行くよう、お子さんの肩をそっと押していただけますとありがたいです。

(※このお願いが、上の『項目①』に反することになります点はご理解ください。)

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