令和3年度より塾教材を刷新します

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令和3年度 授業開始

塾で3月の第2週に令和3年度の授業を開始しました。

子どもたちはみんな、配布したばかりの真新しいテキストとファイルを手に、
毎回の授業では淡々と課題をこなしつつも、前年度より気合いのこもった表情がうかがえます。

前学年ではなかなか成果が上がらなかった子もなかにはいますが、
そのような子たちも真剣な眼差しで解説に集中している様子をみるかぎりでは、
ご家庭でもお子さんに対して奮起を促すようなことばをかけていただいているものと察せられます。

4月からの学年、最初におこなわれるテストへ向けて、
3月中はじっくりと基礎の積み上げ作業です。

教科書の改訂

2021年度より、中学では改訂版の教科書が運用開始となります。

数回の「小改訂」を経て、今回は12年に一度といわれる『大改訂』の年。

学校も塾も、これまでより適切、且つ柔軟な対応が求められます。

 

塾の教材も一から刷新。

今の時代の流れに則して、今回から教材はできるかぎりカラーで作成・印刷するようにしました。

子どもたちの反応は上々です。

「コッチ(カラー)のほうがやる気が出ます!」…だそうです。

(手作り感丸出しの従来の「白黒」教材にも、私自身これまである意味こだわりをもっていたのですが…)

中学校教育の節目ともなる2021年度の『大改訂』。

子どもたちにとっても、塾にとっても、
勝負の年になりそうです。

塾の状況については以上です。

 

>>ここから先は英語の教科書改訂について

教科書の改訂の話にもどりますが、
5教科のなかでも今回はとりわけ英語が「大大改訂」です。

さらに、宮崎県では英語の採択が『開隆堂』から『東京書籍』に変わっています。

英語は私自身にとっても初めての採択変更ですから、
まだ教科書のツボを押さえ切れていないのが正直なところ。

ただ、教科書の単元と文法を見るかぎりでは、
文法を柱とした構成から、英文(本文)を柱とした構成に変わっていることが、
かなりハッキリと見てとれます。
(*教科書はまだ市販向けに発刊されていないため、「教科書ガイド」を参考にした上での見解です。)

重要文法である『不定詞』を例にとってみると、これまでは、中2の
Program 6-1で「名詞的用法」、
Program 6-2で「副詞的用法」、
Program 6-3で「形容詞的用法」という感じで、
1単元でまとめて勉強する形でした。

それが今回の教科書では、
①中1の前半で「want to~」(不定詞/名詞的用法)が登場し、
②中1の後半に「名詞的用法」を本格的に学習、
③中2に残り2つの「副詞的用法」「形容詞的用法」を学ばせる。

そんな構成になっています。

同様に他の文法でも、各学年(各単元)にまたがっている文法がいくつか見られます。

 

次に、中学で習得すべき英単語の数が増加している点。

今年度までの約1200語に対して、

2021年度の教科書からは1700~1800語。

重ねて、すでに2020年度から小学校でも英語が教科化され、約700語を習得することになっていますので、それまで合わせると約2400語。

その2400語のなかには、必ずしも習得を目的としないものも含まれているとはいえ、
従来の約2倍の単語量になります。

(塾ではこれまで、20語/週で単語テストを行ってきましたが、3月から平均30語/週に基準を変更し、子どもたちにも授業のなかでその意図について話しました。)

 

『仮定法』『現在完了進行形』『原形不定詞』『感嘆文』などの文法が、
高校から中学へ前倒しされたのも、大きな変更点です。

そこまで難解な文法ではないとはいえ、塾に通っていない子たちはおそらく苦労するでしょう。

 

教科書の改訂について気づいた点は以上。

さいごに…

全体としては内容の変更よりもむしろ、ページ数・単語量が大幅に増加していることを、重くとらえるべきでしょう。

つまり、単純に「勉強をがんばる子 → 伸びる」
「勉強をがんばらない子 → 苦労する」という、
これからの未来が容易に想像できるということです。

今回の改定によって、中学生の英語学習がよい方向に向かっていくことを切に願います。

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