贈り物~後輩へ~

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中2の授業のちょっとした合間…

中3生の様子を伺うため2階の教室へ上がっていく。

そこには無言で学習している「受験生」の姿がある。

もはや眠そうにしている子どもはそこにはいない。

「受験直前」…そのプレッシャーを子どもたちも一人一人肌で感じている。

 

隙を見ては隣の友だちと突っつきあっていた頃…。

思い出すとそれが懐かしくもある。

あっという間の3年間。

その分だけ余計に子どもたちの成長には驚かされる。

 

「もし合格させることができなければ…。」

もう子どもたちに責任を負わせることは到底できない。

これだけ懸命にやっている、苦しい思いをしている。

つまり「不合格」=「塾の責任」…それを意味する。

そして思わず私も背筋が伸びる…。

 

それからすぐに1階の教室へ下りていき…

「3年生の様子を見に行ってみる?」…と2年生に問いかけてみる。

即座にそのなかの2名が「行きます!」

その2人を連れて再び2階へ。

後輩が覗いている姿をすぐに見つけると、流石に勉強を中断して後輩に声をかける。

言葉では伝えられない「受験生が持つ空気」

後輩2人にはちゃんと伝わっただろうか?

そして何かを感じとってくれただろうか?

その答えが出るのはまだまだ先のこと…。

 

「受験を控えた中3生」と「定期テストを終えた中2生」。

この時期、意識の差はより顕著に表れる。

 

今の3年生の姿を1年後の自分と重ね合わせてほしい。

それを先輩からの「贈り物」だと思って…

1年後の冬、また思い出してほしい。

 

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