中3生は今週私立高校の入試を終え、いよいよ県立高校のみに絞った学習を開始します。
今日は私立入試後、最初の授業の日。
私自身また気持ちを切り替え、
「今日からまたやるぞー!」・・・
そういきたいところですが、残りあと1ヶ月…何か寂しさを感じるのも毎年のことです。
事務所で子どもたちを待っていると、
準備万端・体調万全のはずが、なぜか今日私の心持ちは重く。
スケジュール表を見ながら、残された授業の回数をつい数えてしまいます。
「先生、元気ないですよ~。」
付き合いも長くなると子どもたちの考えていることが手に取るように分かる…
逆に子どもたちも私のことがよく分かってしまうのでしょう(笑)
「全員合格」は塾として必ず達成しなければならない目標。
責任の重さに押し潰されそうになりながらも、自分の気持ちを奮い立たせる。
「勉強する姿勢が身についた。」「楽しく勉強できるようになった。」
それも確かに大事なこと…
しかし親御さんが一番に望んでいるのはそんなことではない。
結果がすべて…厳しいけどそれが入試。
今できる最善のことは何か?
「精一杯やらないと後悔するよ!」
子どもたちにいつも言っている言葉。
それは自分自身に向けての言葉でもある。
合格発表の日、貼り出された合格者一覧の中で自分の受験番号だけが抜け落ちている…
その場面を子どもたちは想像できるだろうか?
背中に冷たいものが走る、その瞬間に今までの自分の勉強を思い出す。
そして後悔の念が涙と一緒にあふれ出す。
失敗をして得られることもある。
しかし15才の中3生にとってはあまりに辛すぎる経験。
願わくばそれは体験してほしくない。
怒鳴ってでも、嫌われてでも…。
今ならそれを回避させることができる。
今日は授業を開始するとすぐに、これから県立入試に向けての心構えについて話をしました。
話しているうちに私の心にも次第に元気が戻ってきます。
合格発表の当日、子どもたち全員と喜びを分かち合いたい。
そして心からの笑顔で高校に送り出したい。
入試は目前。
子どもたちも私も…
もう立ち止まっているヒマはありません。