数学の指導法と同様、柱は『音読』の反復。
中1から中3まですべて同じです。
そして授業の内容は基本的に
『文法』と『教科書本文』の2つに分けて行います。。
まずは『文法』。
プロジェクターで映しだすものがレジメ形式になっているものを配布し、
黒板で文法の解説(導入)。
そのあとは、プリントを使っての演習です。
演習問題の解説時はすべての問題を全員で音読。
頭では理解できている知識を、
ここでしっかりと定着させる…
とても大切な作業です。
数学と同じく、ここでは難解な例題・問題はすべて削除してあります。
基本例文はその単元(文法)の柱となるもの。
文の構造が複雑なものが含まれていては、
子どもたちの頭も混乱してしまいます。
“難しい”という意識を絶対に植え付けてはいけない…
ここは最もデリケート(繊細)な指導が必要な段階です。
顔色が曇っている子が一人でもいるならば、
そこで立ち止まって本当に理解できるまで繰り返します。。
文法の授業が終わると、次に教科書の本文内容に入ります。
まずは学校の教科書の本文と単語を、
そのままパソコンで打ち出したプリントを配布。
単語には予めその意味(訳)が記入してあるのだけが、
教科書との違いです。
教科書の内容は、これもやはり『とにかく音読』が基本です。
>>まずは単語2回/1語を4セット、
>>私が読み上げる本文のリピート2回/1文を4セット、
>>そのあと、スピーカーから流れる外国人の声に合わせながら3回。
子どもたちにとってこれが一番しんどい作業のようです。
そこまでやってからようやく本文の日本語訳に入ります。
日本語訳をしているときは手を動かすこと…積極的にメモを取らせます。
ここでの約束事は、
“メモ”はいいけど”日本語訳”は書いたらダメ。
日本語の文章を英文の下に記入してしまうと、
英文を目で追わなくなってしまいます。
だから日本語を書くときは必ず、一語一語その単語の真下。
そして私が日本語訳を2回した後に、
次は一文一文を一人一人順に訳していきます。
私はいつも初めに2回しか訳しませんから、
ここは子どもたちが授業の中で一番集中する時間。
自分のところで訳が止まってしまうと、
叱られたり立たされたりするので、
そこは子どもたちもかなり必死です(笑)
本文を4~5回回したところで、「よしっ、ここまで!」。
子どもたちから「ふぅ~。」という声が漏れます。
テスト前になると、今度は『総合的な演習』。
日々の教材はすべて手作りのものですから、
ここでは既成の問題を使って学習内容の偏りを修正します。
もちろんここでもまた『音読』(笑)。
以前のブログにも書きましたが、
それほど大切なことなのです。
英語の授業では「頭」よりもむしろ「体力」が必要。
ともあれそういう地味な作業を、
こちらの指示通り真面目にこなしていく子は、
“本物の力”をしっかり身につけていきます。
そしてそれを実感できた子は、
また更に頑張ります。。
以上が塾での英語の授業の流れです。
子どもたちも授業中元気に声を出しているときもあれば、
少々お疲れ気味の日もあり。
お子さんをお迎えに来られたときに、
一度外からでも教室を覗かれてみては如何でしょうか?