指導法②─英語編─

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数学の指導法と同様、柱は『音読』の反復。

中1から中3まですべて同じです。

そして授業の内容は基本的に

『文法』と『教科書本文』の2つに分けて行います。。

 

まずは『文法』。

プロジェクターで映しだすものがレジメ形式になっているものを配布し、

黒板で文法の解説(導入)。

そのあとは、プリントを使っての演習です。

演習問題の解説時はすべての問題を全員で音読。

頭では理解できている知識を、

ここでしっかりと定着させる…

とても大切な作業です。

 

数学と同じく、ここでは難解な例題・問題はすべて削除してあります。

基本例文はその単元(文法)の柱となるもの。

文の構造が複雑なものが含まれていては、

子どもたちの頭も混乱してしまいます。

“難しい”という意識を絶対に植え付けてはいけない…

ここは最もデリケート(繊細)な指導が必要な段階です。

顔色が曇っている子が一人でもいるならば、

そこで立ち止まって本当に理解できるまで繰り返します。。

 

文法の授業が終わると、次に教科書の本文内容に入ります。

まずは学校の教科書の本文と単語を、

そのままパソコンで打ち出したプリントを配布。

単語には予めその意味(訳)が記入してあるのだけが、

教科書との違いです。

教科書の内容は、これもやはり『とにかく音読』が基本です。

>>まずは単語2回/1語を4セット、

>>私が読み上げる本文のリピート2回/1文を4セット、

>>そのあと、スピーカーから流れる外国人の声に合わせながら3回。

子どもたちにとってこれが一番しんどい作業のようです。

そこまでやってからようやく本文の日本語訳に入ります。

 

日本語訳をしているときは手を動かすこと…積極的にメモを取らせます。

ここでの約束事は、

“メモ”はいいけど”日本語訳”は書いたらダメ。

日本語の文章を英文の下に記入してしまうと、

英文を目で追わなくなってしまいます。

だから日本語を書くときは必ず、一語一語その単語の真下。

そして私が日本語訳を2回した後に、

次は一文一文を一人一人順に訳していきます。

私はいつも初めに2回しか訳しませんから、

ここは子どもたちが授業の中で一番集中する時間。

自分のところで訳が止まってしまうと、

叱られたり立たされたりするので、

そこは子どもたちもかなり必死です(笑)

本文を4~5回回したところで、「よしっ、ここまで!」。

子どもたちから「ふぅ~。」という声が漏れます。

 

テスト前になると、今度は『総合的な演習』。

日々の教材はすべて手作りのものですから、

ここでは既成の問題を使って学習内容の偏りを修正します。

もちろんここでもまた『音読』(笑)。

以前のブログにも書きましたが、

それほど大切なことなのです。

英語の授業では「頭」よりもむしろ「体力」が必要。

ともあれそういう地味な作業を、

こちらの指示通り真面目にこなしていく子は、

“本物の力”をしっかり身につけていきます。

そしてそれを実感できた子は、

また更に頑張ります。。

 

以上が塾での英語の授業の流れです。

子どもたちも授業中元気に声を出しているときもあれば、

少々お疲れ気味の日もあり。

お子さんをお迎えに来られたときに、

一度外からでも教室を覗かれてみては如何でしょうか?

 

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