学校の授業について考える

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最近子どもたちから「学校の授業が分かりづらい。」との声を耳にすることがよくあります。

「その教科を苦手になった原因・成績が伸びない理由もそこにある」と…。

しかし本当にそうなのでしょうか??

 

「塾の方が授業が分かりやすい。」と言う子どもがいるとすれば、

それは至極当然のこと。

学習塾は部分的にポイントを絞って指導するからです。

対して学校では指導要領に従い総合的に指導しなければなりません。

塾と比べクラス内の子どもたちの学力差も大きい。

その点を勘違いしないよう子どもたちにも十分に理解させることが必要です。

 

子どもが一旦その教科の授業に対し拒絶反応を示してしまうと…

そのまま苦手になってしまうことが非常に多いのも現状。

そうなってしまえば授業中の先生の話など耳に入るはずもありません。

ただ、子どもたちの話を聞いてみると、

人からの情報にかなり影響を受けてしまっているような子も見受けられます。

実際その子が初めから真っさらな気持ちでその教科の授業を受けていたのかどうかも怪しいところです。

 

塾とは違って学校の先生は選んだり替えてもらったりすることができません。

1年間はずっとその先生に勉強を習わなければならないのも事実。

「学校の授業に対する前向きな気持ちを植えつけてあげる」

まずはそのことを考えることが必要なのではないでしょうか。

 

もちろん塾の授業も完璧ではありません。

「より効率的な解法を指導する」・「基本事項の反復に重点を置く」・「学校よりもレベルの高い問題に取り組ませる」等々。

やり方は様々ですが…

しかし全てを完全網羅で授業を進める学習塾はほとんどないでしょう。

1教科につきせいぜい週1~2回の授業…塾に与えられた時間もそんなにはありません。

『学校の授業でも集中して取り組むことで、塾で得た知識を完全に定着させる』

このことが必要不可欠。

つまり塾での学習よりもむしろ学校での取り組みによって、成績に差がついてしまうことが多いのです。

 

新年度に入るとまずは子どもたち一人一人に学校の授業の様子を聞きます。

その際「授業が分かりづらい」と言う子どもがいたとしたら危険信号。

まず本人の話をしっかりと聞き、その上で素直な気持ちで取り組めるよう導いていきます。

真っ向からその子の言い分を否定してしまうと逆効果になる場合があるので、その点注意も必要。

逆に子どもたちと一緒になってその先生のことを批判するなど、成績を伸ばす上で本末転倒も甚だしいことです。

 

「クラスのみんながそんな風に授業を受けてたら、教えてる先生はどう思うやろうかね~。」

「気持ちよく授業できるやろうか?」

そう言うと子どもたちはしばらく黙ってしまいます。

幸い人を気遣う気持ちは確かにもっているのでしょう。

今のところそう話すのが一番効果的なようです。

 

新年度が始まって2ヶ月が経ち、最初の定期テストもすでに終了しました。

中体連の準備で忙しい時期とは思いますが…

学校・塾・部活動…これらの全てを充実したものにできたときこそ、

本当の意味で「達成感」を味わうことがきっとできるはず。

7月第2週には第2回の定期テストがやってきます。

中体連が終わった次週から、また新たな気持ちで子どもたちには取り組んでほしいと思います。

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