夏休みも残すところあと1週間。
さて…一体何人の子が「いい夏だった!」と、
今年の夏を振り返っていることでしょうか。
今年は各学年、子どもたちにとっては多忙な夏だったようで、
特に中3生は部活動で、全員揃っての授業はただの一度もなく。
しかしその分、夜の自習室、授業の録画を収めたパソコンは、
どれも連日フル稼働の状態。
昼は部活動、そして夜は欠席の穴を埋めるべく、
パソコン画面に向かい合い真剣に勉強をする姿が見られました。
お陰で、欠席は例年以上に多かったものの、
授業の進度に遅れをとる子はほとんど見られず、
今年の夏、私以上に働いてくれたパソコンにはホントに感謝です(笑)
そして私はというと…
子どもたちが帰宅したあとは理科・社会の”確認テスト“の作成。
ブログの更新が滞っていることを焦りつつも、
授業のビデオを見ながら、その日の学習内容をテスト問題に変えていきます。
テストはその日の授業で学習したところ…ノートに書き写した内容です。
そもそも授業内容を次の確認テストにするというのは、
『理解できた!』を確実に『知識の定着』に繋げるためのもの。
実はそこが今年の”夏ゼミ”の一番のテーマでした。
そしてその効果は、昨年度の”入試特訓ゼミ”で確認済み。
子どもたちにとっては、”理解もできていない内容を丸暗記する”のではなく、
“授業でやったことを身につけていく”という作業だということ。
そこをしっかりと理解して取り組んでくれたということも、
合格状況から見てとれました。
テスト問題は今後もそのまま”塾生BOX”に収めてありますから、
夏以降にもう一度自分で解きなおしてくれれば、
更に理解も深まることでしょう。
来年からも是非この形でやっていこうと思います。
そして今年の夏、どうしても改善したかった問題点がもう一つ。
夏ゼミのあいだによく理解できたことを、
冬ゼミが始まりどれだけ頭に残っているものかと確認してみると、
実にスッキリと忘れてしまっている。。
たった4ヶ月でよくここまで忘れられるものだと、
毎年ガッカリしてしまいます。
そこで今年のゼミのある日。
解説が終わり、黒板に書かれてあることをノートに書き写す。
今までであればここで終わりなのですが…
そこからどれだけのことを理解できているか、
フリーペーパーを配布し、その日の授業内容を書かせてみました。
「絵でも何でも自由に書いていいよ!」
それを言うや否や、配った紙はみるみるうちに埋まっていきます。
子どもたちそれぞれ、解説の受け取り方がこんなにも違うものだということ。
私にとってもそれは新しい発見でした。
こちらが驚くほど細かいことまで覚えています。
しかし残念ながらその作業を行ったのは1回のみ。
仕上げるまでに結局40分ほどの時間を費やしてしまったことが理由です。
ゼミの貴重な時間をそこだけに割くわけにもいかず、
継続して行うには至りませんでした。
ただ、これも知識の定着を促すのには効果的だと分かったので、
やり方を煮詰め、今後も是非実施しようと思った次第です。
今年の夏は、『深く・しつこく』
例年よりも更にそこに重点を置いて指導してきました。
その分、幅広い単元を学習することこそできませんでしたが…
「やればできるんだ!」を感じてくれた子が、
きっといると思う。
夏休み中にやれることなど限られている。
大切なのはこれから。
“今の自分に何が必要か”
それは自身がいちばんよく分かっているはず。
ゼミで”苦手”を”得意”にするヒントを、子どもたちがこの夏掴んでくれたことを信じ、
9月からまた新たな気持ちで精励します。