三者面談と志望校

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中3の三者面談も残すところあと2名。

2週にわたり志望校に関する話を進めてきました。

今年、保護者からこちらに対していちばん多かった質問が、

「実際のところ、先生はうちの子が(志望校に)通ると思われますか?!」

それは志望校の状況やボーダー、そして合格するおおよその確率などの話を

すべて終えたあとの問いかけ。

保護者から発せられたそ言葉は、

まさに今年の塾の体制を象徴するような、背筋のピンと伸びることばでした。

 

夏の三者面談ですでに、どの子も合格の見通しが立っていた、昨年度の高校受験。

受験勉強も子どもたち主導、昨年はある程度余裕を持って指導をしてきました。

そして今年。

全体として、統一模試や地区実力テストでは昨年度をも上回る得点率ながらも、

ほとんどの子が無理のない進路選択をした昨年までとはちがい、

今年は自分の持ち点より高いボーダーの高校にチャレンジしようとしている子が多い。

必然的に緊迫した雰囲気での三者面談も多くなり、

「数学はこの点数で大丈夫なんですか?!」

…と、保護者からの厳しいご指摘も。。

 

現状、数学の塾の平均点は他の4教科とも足並み崩さず、

地区の平均を大きく上回っています。

しかし個々を見てみると、今年は数学で点数をなかなか伸ばせずにいる子ども数名。

「今、習っているところは点数が取れるけども、模試での点数が伸びてこない。」

というのも共通することばです。

その子たちもほとんど中2の半ばに入塾し、すでに1年近く経過している。

塾としては申し開きをする余地もありません。

 

 

思えば今年の三者面談は、

期せずして本人の意志(志望校)を全面的に後押しをする面談が多くなりました。

もちろんそれは点数などではなく、これまでの勉強の様子や意志の強さを踏まえてのこと。

志望校の選択が保護者の意にそぐわないという場面も何度かありました。

日曜の三者面談を終えてからも、

昨日まで一人一人の志望校のことがずっと頭から消えず。

 

そして昨日の授業。

開始1時間前から、すでに教室には宿題の丸つけ・やり直しをする、

たくさんの中3生の姿。

しんとした教室の中は、入試直前さながらのピリピリとした空気です。

面談を終えたばかりだからでしょうか、

机に向かっているときの、こわばったような緊張の表情も、

入試をまさに数日後に控えた受験生のそれと何ら変わりはありません。

急遽予定を変更して行った入試対策用のプリントに対しても、

いつも以上の集中力で真剣に向き合ってくれました。

三者面談の席では、自分の行きたい高校に点数が届いていないという歯がゆい思い、

浮かない表情や涙を見せていた子たちも、

どうやらその高い壁を乗り越える覚悟ができたようです。

 

子どもたちのその様子を見ているうちに

私自身も昨日からずっと消えなかったモヤモヤとした気持ちはいつの間にか消え。

「この3ヶ月でどうやったら伸ばせるか?!」

と、あれこれ悩んでいた気持ちから、

「やるしかない、どうやってでも伸ばさないといけない!」

 

“やる気のない子”を”やる気”にさせるには多大な時間と労力を要します。

ただ昨日の子どもたちの様子からもうその必要はなさそうです。

どの子も「合格したい」という気持ちだけは人一倍強く持っている。

こちらは点数を伸ばす方策を巡らすのみ。その一点に集中です。

1月の最終の模試・実力テストで点数を伸ばし、

自信をもって入試に臨む体制を作り上げていくこと。

それが今年の中3生に対して塾としてやれる最後の大仕事です。

 

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