昨日は県立一般入試の受験生にとって最後の勉強会となりました。
そして明日はいよいよ入試の初日。
みんな精一杯力を出し切ってくれることを願います。
週末の土・日は朝10時から最後の勉強会。
入試直前だけあって教室にはこれまで以上に緊迫した雰囲気が漂います。
教室内、一人一人の顔を見渡してみると、
それぞれの不得意教科が見えてきます。
それもどうやって弱点を克服すればよいのか、これまで幾度となく相談を受けてきたからでしょう。
しかし今年は一人一人が自分の苦手に正面から向かい合い、
自身で時間をかけてその穴を埋めてきました。
今年1月の校内実力テスト。最後の実力テスト。。
返却された成績表を見てみると、大半の子が…
「一体どれが不得意教科?」…とこちらも思うほど。
苦手教科の克服に没頭する余り、むしろ得意だった教科の方を落としてしまう子も、その時点では数名見られました。
しかしもともと得意な教科を修正するのにはさほど時間はかからない。
昨日まででそれもしっかりとフォローしてくれました。
「苦手な教科の分を得意教科で補おう!」
ややもすれば前向きに聞こえてしまうそのような発言も、所詮は”逃げ”にすぎません。
“得意な教科を伸ばす”より”不得意な教科を補う”ことの方が点数アップに繋がるのは、
少し考えれば中学生本人でも分かることです。
しかし実際にそれを”やれる”子が一体どのくらいいるものでしょう?
「弱点を克服すること」…それは口で言うほど容易なことではありません。
当然のことながらそれを実践するには膨大な時間とエネルギーを要します。
そのこともちゃんと理解してかどうかは解りませんが、
夏ごろからとにかく暇を見つけては、「○○のプリントください!」…と、、
数えきれないほどの問題を解き、そしてそのやり直し。
「○○(苦手な教科)ばっかりやってないでちゃんと5教科まんべんなくやってよ!」
…と、注意を促すこともよくありました。
質問をするために階段を上り下りした回数など、
ゆうに数百回にのぼるでしょう。
今年の中3生の根性としつこさには、中学生とはいえども頭が下がります。
そして昨日、勉強会の最終日を迎え。。
改めて今年の受験生もよく頑張ってくれたと素直に思います。
人間の持つ力に限界などないけれど、
少なくともそこに近づくために一人一人が努力を怠らなかったこと。
保護者の皆さまはお子さんの受験勉強に直接携わらずとも、
日に数回の送り迎えはもちろん、お弁当を届けていただいたり…
ご家庭では健康面・メンタル面のケアにもこれまで気を注がれていたことでしょう。
それを考えれば”受験疲れ”が大きいのはむしろ親の方かもしれません。
塾やお子さまのわがままも最後までフォローしていただき、
感謝以上のことばは見当たりません。
いつの頃か一人の子のLINEのホーム画面に見つけた文字。
『努力は一瞬の苦しみ、後悔は一生の苦しみ』
そういう気持ちで頑張ってたのか…
でもどんな結果が待ってようが、少なくとも後悔することだけはないね。
あれ以上やってたら多分ホントに身体壊してたよ(笑)
先日返却された定期テスト(2月)の結果。
これも多くの子たちが自身最高か2番目によい成績をとれたこと。
入試に弾みをつけてくれることでしょう。
専願での私立高入学を決め、一足先に受験を終えた子の保護者から、
受験生一人一人へ昨日は嬉しい差し入れもありました。
それも子どもたちの気持ちを更に前へ押し出してくれたようです。
そして今日・明日に勉強しに来る子を送り出したら、
あとは祈るしかありません。
これまでやってきた一つ一つのことがちゃんと報われるようなテスト問題であってほしい、
緊張せずに力を出し切ってほしい、
本番になって体調を崩さないでほしい、
悔いを残さないでほしい、
頑張ってきてよかったと最後に心底思える受験であってほしい。。
あとは気持ちひとつ。
やれることはやってきた筈です。
自信をもち、そして胸を張って入試に臨んでください!