塾では、欠席時に、親御さんではなく塾生本人から連絡をもらうようにしています。
欠席時の連絡に関しては、前々から授業のなかで子どもたちによく話をしていることです。
ご家庭の都合でやむを得ない場合もあるとは思いますが、塾と直接関わっているのは保護者ではなく子どもたち本人です。
親御さんからご欠席の連絡の際の、よくある第一声。

すみません、息子(娘)が…
塾としては”来ていただいてる”立場なわけですから、「すみません」ということばは本来不要なのですが^^;
おそらく親御さんとしては、振り替えなどで面倒をかけて”すみません”の気持ちの表れなのです。
そしてその理由が、たとえば部活動の都合や疲れ、体調不良の場合なのだとすれば…

塾は君たちの親から月謝を納めていただいてるし、君たちは親にお金を払わせてるんだよ。
自分の都合をどうして親に謝らせるんだ?
これはまた別の話ですが、大人との正しいやりとりができる子どもが年々少なくなっている昨今。
本人から直接連絡をしてもらうもうひとつの理由はそこにあります。

日曜日に塾は開いてますか?

開いてないよー
実際、日曜日は休みなので開いてるはずはなく、「開いてますか?」も単なる事実確認にすぎません。
つまり「開けようか?」「勉強しに来るの?」などのこちらのことばを引き出すような“駆け引き”を、人との付き合いのなかで子どもたちには絶対にやってほしくないわけです。
(“駆け引き”とは、開いてないことは分かってるのに「開いてますか?」と尋ねること。)

日曜日に勉強をしに行きたいんですけど、行ってもいいですか?

日曜日に塾を開けてもらえますか?

いいよ~
“お願い”や“要望”をハッキリ伝えれば、たいがいはすんなりこうなるはずが、
それを言える子どもは昔と比べるとごく少数です。
子どもたちの多くがスマホを持つ現状、部活の顧問や習い事の先生など、大人とのやり取りもこれから増えるでしょう。
ただ、言い回しがまちがってたとしてもそこを大人はあまり指摘しないものですし、実際は「いい子だけど礼儀はイマイチなんだなぁ」という印象をもたれて終わりです(私はハッキリ指摘しますが。)。
正しいやり取りをすれば好印象をもたれますし、「この子はしっかりしてるな」と思われて、得することはあれど損することなどありません。
親御さんにお迎えをお願いするときによく耳にする、

○時に終わるから。
…というような報告。
これに対しても…

「○時に(終わるから)迎えに来て。」 なんじゃないの?
…などと私がつい口を挟んでしまうのもよくあること。
子どもたちから“口うるさいおじさん”だと思われてそうな気はしますが…。
ただ、日曜日に自分から勉強しに来ようなど、塾(私)としてはいつでもウェルカムなのもまた本心です。
いつも口うるさく言ってでも、子どもたちとはいつも気持ちのいいやり取りができるようになりたい、今日このごろです。