先日、不意に懐かしいお客さんが塾に…。
それは高3になった2年前の卒業生。
その子は
「”作業療法士”になるにはどうすればいいんですか?」
学力が足りない今の自分に、
中学時代からの夢を叶えることができるのだろうか…と
その相談でした。
その方面の知識もまったくない私は、
すぐに作業療法士をしている知人に電話。
そしてやるべきことを詳しく聞くことができました。
専門的な知識を身につけ、
国家試験に合格するために、
まずは専門学校に通わなければならない。
しかしその人によると、学力よりもまずは
その子にどれだけ作業療法士になりたい強い気持ちがあるか
それが一番大切らしい。
次の日、それを電話で母親とその子に伝えました。。
それから数日経った昨日。
「詳しい話を聞きたい」と、その子は
同じ作業療法士を目指す友人も連れて、
二人でまた塾にやってきました。
もう一人の子ももちろん塾の卒業生。
二人とも将来のことを真剣に考えているのは
その表情を見てすぐに解りました。。
ともあれ、電話で聞いただけの知識しかない私は、
更に詳しい話を聞くために再び知人に電話。
すると…
勤務をちょうど終えたばかりにも関わらず、
「今から塾に行きましょうか?」…と
すぐに塾まで駆けつけてくれて、
お陰で塾の事務所は一時『就職相談所』に・・(笑)
どうやらこのような相談を受けることはよくあるらしい、
その子たちの話も聞きつつ、
色々と二人の相談に乗ってくれました。
私はというと、授業の時間が来てしまったため、
その内容が気になりつつ中1生の授業。。
その間に二人は、専門学校のパンフレットなども見せてもらいながら、
1時間以上の説明を受けることができました。
後からその内容をその知人に聞いてみたところ、
「すこし厳しく言い過ぎましたかね~。」
「軽い気持ちではとても続かないよ」…と、
喝を入れるような話をしたとのことでした。
「今日の話を聞いても、気持ちが変わらなければきっと大丈夫ですよ(笑)」
さぞかし厳しい話だったのでしょう。
それでも帰り際に、
「優しそうな子たちだったから、がんばって作業療法士になってほしいですね。」
…と、これからの勉強の手助けも是非やらせてほしいとのこと。
ともあれ、昨日来た子たちは、
また将来について一から考え、そして悩み、
一年かけて納得のいく結論を出してくれることでしょう。
私もまたこのような形で、
この子たちの人生に携わることができて、
とても嬉しく思います。
夜になるとその子のお母さんからお礼の電話。
こういうことにすごく律義な方です。
お母さんは今でも塾によく来られ、
子どもが塾を卒業して2年経った今でも、
色々とお世話になってます。
その分は子どもにもしっかりお返しをしていかなければなりません。。
それは作業療法士として頑張っている、
20年以上前の教え子に、
思いがけず手助けをしてもらうことになったという話でした。
「彼にもいつかお礼をしなきゃな~」
昨日は子どもたちの将来のために、
真剣に語り、そして話を聞いてくれて本当に感謝です。
人生、どこでどう繋がるか解らないものですね。