前回のブログでも述べた通り、
英語の今回の教科書改訂は”グローバル化”の流れを前回改定から引き継いでいます。
つまり従来の英語学習に加えて、”実生活で役立つ英語”の指導を積極的に取り入れていく形。
2020年へ向けてそれが英語教育のスタンダードとなっていくことは間違いないところです。
では今回教科書の改訂での大まかな変更点から。
まずは前回の改定で増えすぎた分量(ページ数)が削減されていること。
正直、昨年度まで各学校の授業の進め方にしても、
本文はともかくとしてそれ以外の補助的な教材(ReadingやWriting)の部分が、
掘り下げてやっているクラスとまったくやらないクラスで大きく差があったように思えます。
時間数も限られているなかそれも仕方のないことともいえますが、
その点も考慮してのページ数削減ではないかと思います。
そして今年の教科書もまた、その補助的な学習のページが内容で充実しており…
知識を”身につける”ことに加え、身につけた知識を”活用する力”がこれからは評価基準として加えられるようです。
塾の授業のやり方・教材も今年は従来のものから刷新。
まずは英作文を中心とした”小テスト”をより積極的に行います。
昨年まで行ってきた英作文テスト(これまでの学習範囲のもの)に加え、
2~3単元を区切りとした小テストとその解説。
それをこれまでより数多くこなしていきます。
英文の組み立てを早い時期に身につけ、
定期テスト期間中は対策プリントに没頭させる。
その基礎づくりのためです。
教科書の内容に至っては、
“本文の反復をとにかく一貫して”やりたいのは山々なのですが…
実際は今の学校の英語教育”グローバル化の流れ”を無視するわけにはいかないところまできています。
そこで教材に関しては今回一から作り直し。
まずは”Listen(聞きとり) “や”Basic Dialog(基本文)”などを教材の中に加え、
音声を使っての指導を目一杯活用していきます。
教科書内容のプリントには本文・聞きとり・基本文・語句…そのすべてに音声の番号を記載するようにしました。
そして音読(リピート)→CDを使った音読(リピート)→英文訳→全員で英文訳…と、
従来の指導(私が音読するリピート)に、すべてCDの教材を加えています。
(※音声はすべて学校で使用しているのと同じものです。)
もちろん、今までやってきた指導を削るわけにはいきませんので、
より効率的な時間の使い方が求められます。
ですから教材については昨年度までのものと比べ、よりスムーズに進められるような構成にしてあります。
先日、パソコンを増台したと同ブログに記載しましたが…
欠席時の補習授業としてパソコンを使用する以外にも、
実はこの”音声教材(CD)”をフルに活用してほしいというねらいもあってのことです。
すべての”音声教材”はどのパソコンにもおさめてあります。
授業の終了時点での復習やテスト前の対策として、
子どもたちには大いに利用してほしいと思います。
そして教科書の内容に”リスニング”教材が数多く含まれている以上、
数年後の高校入試ではその部分が大きなウェイトを占めてくることは想像に難くありません。
啓心塾の学習テーマである”本物の学力を育てる”
今それが現実に求められるときです。
現状子どもたちは授業の80分間、息をつく間もないように感じていることでしょう。
ただ、今やっていることを真面目に着実にこなしていけば、
5月の学校のテストではしっかりと結果がついてきます。
まずは5月が今年度最初の勝負。
上旬の校内実力テスト(中3)と下旬の定期テストでよい成績を収めること。
そこが夏に入る前のいちばんの山場です。