英語の教科書にいろいろ考えさせられる(雑談)

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只今、深夜3時。

教科書が今年改訂になった中学生の、塾で使う教材の作成、その合間の息抜きです。

今日は朝から、車検のため途中2度ディーラーに赴いた時間帯を除くと、ほぼ丸一日の作業。

さすがに飽きてきてブログを書いているところです。

”作業”とはいっても、向こう3ヶ月分くらいの教材の準備は突貫工事で終わらせましたから、今日は英語の教科書のいわゆる読書。

準備のための準備、といったところでしょうか。

前回(4年前)の大改訂の際に、市内の英語の教科書はSUNSHINE(開隆堂)からNEW HORIZON(東京書籍)へすでに移行しており、今回の改訂でも引き続きNEW HORIZONが採択されています。

中2の教科書を読み進めていると、Unit 3-本文のなかで、なかなか興味深い話が目に留まりました。

『はらぺこあおむし』(The Very Hungry Caterpillar)

エリック・カール氏作の幼児向けの絵本で、日本語訳されたものが国内でも販売されているようです。(日本語版の翻訳者はもりひさしさん)

本文はその抜粋。

今回引用させていただいた日本語訳は、生徒向けに公開されているWeb版のもので、絵本(日本語版)よりも直訳に近いものです。
ちなみに書籍版の「教科書ガイド」は、絵本(日本語版)そのままの日本語訳が掲載されていました。

One Sunday morning the warm sun came up and─pop!─out of the egg came a tiny and very hungry caterpillar.
(ある日曜日の朝、あたたかいお日さまがのぼると─ポン!─卵から小さなはらぺこのあおむしが出てきました。)

気になったのは後半の「out of the egg came a tiny and very hungry caterpillar」の部分。

いかにも絵本っぽい表現ですね。

今風の言い方をするなら、語順が”エモい”ってこと。

日本語から察するに、「A tiny and very hungry caterpillar came out of the egg.」ということなのでしょう、文法に則した英文ならば。

あとは、

On Monday he ate through one apple.
(月曜日にはリンゴを1つ食べました。)

ん?

この「ate through」(eat though)とは何ぞ?

とりあえず辞書で調べる…

ちなみに私が中学から使っている、研究社の新英和中辞典です。

どうやら「食い込む」「腐食する」という意味らしい。

「食べる」という表現などどこにもない・・・

今回ご紹介したUnit 3に限らず、今のNEW HORIZONは全体的にこんな感じです。

(もしかしたらSUNSHINEもそうなってるのかも。)

受験対策、文法を教えながら、教科書の内容も押さえていきたい当塾としては非常に扱いづらい。

学校で授業をやってる先生がたはたぶんもっと大変です。

ことばを選ばずに言うならば、今の教科書は文法は半分無視。(文法の学習にそこまで時間がかけられない構成、ってこと。)

にもかからわず入試問題は、読み取りや表現の設問が昔と比べれば多くなっているとはいえ未だ文法力を試される内容である現状。

分かりやすく言うなら、教科書ではコミュニケーション重視の授業を要求されつつ、中3になると受験対策もやらなければならない状況なのです。

文科省が「グローバル化」の一環として、小・中・高での英語のコミュニケーション力の習得を推進しているのは理解できなくもありません。

ただ、”学校”という場所は英会話教室のように、「英語を話せるようになりたい」と本気で思ってる子ども(またはその親御さん)ばかりではない。

いろんな子たちがいるんです。

「すべての子どもたちに英語の会話力を…」なんて、”机上の空論”に思えてくる、って話

実際、中途入塾の子を見るかぎり、今の子たちの文法力は昔と比べると燦燦たるもの。

”子どもたちに英語の会話力を”と本気で望むのなら、他の教科を多少犠牲にしてでも、英語の時間数を大幅に増やすなどの大改革がおそらくは必要でしょう。

願わくば今の子たちが数年後、英語を少しでも話せるようになってくれてたら、と思います。

(以上、雑談終了、好き勝手言わせてもらいました。)

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