中3生は体験授業を受けていた3名も無事入塾を済ませ、これからいよいよ新体制での授業開始です。
昨日の英語の授業ではまず前回の単語テストを返却。
そのあと前回ブログにて書きこんだ内容…「単語」の重要性について話をし授業を開始しました。
特に新入塾の子どもたちは、次回から合格できるようしっかり勉強してきてくれる手ごたえが感じられました。。
前回告知した通り、
以下は『英作文の活用』についての書き込みです。
以前に「最近の高校入試の傾向」についての書き込みをしましたが、
昔と最も大きく変わってきている部分…それは「和文英訳」から「自由英作文」に変わってきているという点です。
そういう問題を解けるようになるには、英作文に関してより高いスキルが要求されます。
そして、その点ももちろんですが…
英作文を学習することによって、その他たくさんの効果を得ることができるのです。
英作文を習得する目的として、まず私が挙げたいもの、
①英文を作る際の土台を身につける
「土台」とは、基礎となる英文…教科書に例文として載っているようなものです。
英作文が得意な子どもたちは、初めからいちいち文法を踏まえながら英文を組み立てるようなことはしません。
「文法がしっかり理解できてないと英文は組み立てられない」
…そう思い込んでいるのは得てして英語が苦手な子どもたちです。
基本文が瞬間的に頭の中に出てくれば、日本文に合わせて単語を入れかえればよいだけのこと。
その基本文も簡単であれば簡単なものほどよい…土台ですから、そこは汎用性重視です。
そういう意味では、「英作文の練習」=「自分の引き出しを増やす作業」と考えるのがベストです。
②文の構造(文法)を理解する
「文法力をつけたい」と思って、基礎に戻って学習するしたとしても思ったほど効果は得られないということ。
逆ではないかと思われるかも知れませんが…やはり例文から入る方が効率的だと思います。
英文を完璧に組み立てるには様々な要素があります。
それは…「a,theなどの冠詞」「in,forなどの前置詞」「sometimes,alwaysなどの副詞」そして「複数形のs」等々。
説明するのはさほど難しくないものばかりです。
しかし、それを論理的に解釈した上で英文を組み立てる必要性が出てくるのは高校生になってから。
中学生の段階では、それが英文から抜け落ちていると「何か違和感がある」と感じるまで反復できればそれで十分です。
すべてはリズムで身につけること。
③単語力のアップを図る
単語が苦手だからといって、それを一覧表を使って一から覚えなおす必要はまったくありません。
問題を解く際に間違えた単語だけ練習すればよいだけのこと。
教科書に出てくる単語にはほとんどテストに出題されないものも多く含まれています。
逆に解いた問題に出てきた単語は、これから先に解く問題にも出てくる可能性が高いということです。
そして問題で出てきたときが、単語が身に着くベストのタイミングなのです。
(※塾では間違えた単語は空いたスペースに3回ずつ、その都度必ず書かせるようにしています。)
「単語は実戦で覚える」
それで1年生の頃からどうしても身に着かなかったうろ覚えの単語も、完全に自分のものにすることができます。
④長文(対話文)読解・リスニングの理解を深める
長文読解力をつけるには長文の練習、聞き取りの力をつけるにはリスニングの練習…それはもちろん必要なことです。
しかし、特にリスニング…一つ一つの単語を正確に聞きとることができたとして、果たしてそれで正解が出せるでしょうか?
「耳を鍛える」というのはあくまでも第一段階。
要はそれを日本語として捉えなければ問題は解けません。
それでは、文法が理解できていれば読みとることができるでしょうか?
もちろん外国人が流暢にしゃべっている英文を、文法を考えながら読みとるなんて到底できません。
瞬間的に英文のイメージをつかむには、やはり「基本文」を身につけることが必要不可欠なのです。
以上、英作文の必要性をしつこくも訴えてきた理由が少しお分かりいただけたでしょうか?
私も前々から、「子どもたちに英文を正確に書けるようになってもらうにはどうしたらよいか」…と考えており。
そして行きついたのが『英作文1000問テスト』
昨年、今まで使ってきた「英作文小テスト」を刷新しようと、より効率的に身に着く教材を3ヶ月かけて作成しました。
(手前味噌ですが、学習した時点までで満遍なく並べかえ、10問ずつの小テスト形式でプリントアウトできる優れものです。笑)
子どもたちに英文に対する抵抗を失くしてもらうため、極力難易度も抑えてあるものです。
6月に入りようやく急がなくても学校の進度はフォローできる段階に入ってきたため、
これを毎回少しずつ子どもたちに取り組んでもらっています。
今では「小テストするよ!」と私が言うと…
英語が得意な子たちは「やった~!」、そして当然苦手な子たちは顔色を曇らせます(笑)
「中学卒業までに英文を1000問解く!」
やる気を促すため、子どもたちにはそう訴えます。
しかし塾での時間数を考えると、1000問全部を解き終わるのは実は到底無理なのです(笑)
(1000問解くためにはどれだけの時間が必要か、それを計算する子がいないか心配ですが…)
それでも尚この問題数にこだわったのは全て子どもたちのモチベーションをアップさせたいがため。
「1000問解くぞ~!」と言いたかっただけなのです。
単純とも思えるこの作業ですが、私の経験上…
英作文の反復練習がもたらす効果は絶大です。
日本文を見て瞬間的に英文が頭に浮かぶようになればこの作業も完成、自ずと目標達成も近づいてきます。
「英作文の練習、やっててよかった~。」
いつかは子どもたち全員がそう言ってくれるように、
これから日々取り組んでいきます。
次回は英語についての書き込みを少しお休みし、「数学の学習法」について記入する予定です。。