平成27年度、小学校の教科書が改訂となります。
まずは…
教科によって細かい部分での変更点は異なりますが、
どの科目も各出版社の教科書のページ数やその学習内容が
軒並み10%ほど増となっているようです。
しかしこれはあくまで前回採択の教科書との比較。
10年前に採択された教科書と比べると、
各教科ページ数だけでも3割以上増加となっています。
これは、今までの「ゆとり教育」が学校現場に引き起こした、
学力定着の遅れを取り戻すため、
前回改訂の方針を引き継ぐ形といえるでしょう。
実際はその形についてもこれまで賛否両論あり。
賛:「生徒の学習に対する意識が向上した」「保護者の関心が高まり、家庭で机に向かう時間が増えた」等
否:「週5日制が維持されたままでは、授業時間が足りない」「定着の遅い生徒に対するフォローができない」等
これは学校現場の意見。
そこで今回の改訂のポイントですが、
4教科に共通して、単元に若干の入れ替えはあるものの、
学習内容に大きな変更点がないのが特徴。
それでは教科書の厚みが増したのはどの部分でしょう?
それは…
『分量』よりも『中身』が重視されているところ。
「補充問題」や「資料」のページが増加している点です。
補充問題により、子どもたちに反復学習を促し、
より細かい資料によって、その単元内容に対する理解を深める。
そこに”脱ゆとり”の方針の根っこ・意図が見えてきます。
そしてそれは「学校」よりもむしろ「学習塾」の指導方針に傾向しているのでは?
…と、これは私の個人的な意見です。。
ともあれ、教科書の改訂について、
中身に大幅な変更はあるものの、これまでの路線は変わらないと分かり、
私にとってまずはひと安心というところ。
新しい教材に、これまでやってきた指導の基礎がじゅうぶん「活用」できる。
(注:「流用」ではありません…笑)
そう…指導案を含め、まったく新しいものを一から作り上げることは、
正直大変な労力を要するのです。。
塾では昨年度と同様、
現段階で新5年生の入塾の問い合わせは入っておりません。
今年もまたその分の空いた時間を使って、
新しい教科書への準備を余裕をもって進めることができるのは嬉しいことです。
新6年生に至っては、3月半ばまで5年生の学習内容を
これまで通り継続して行っていく予定です。
そこまでは私に与えられた、来期への準備の期間となりそうです。
以上、
今日は来年度の小学校教科書の改訂に関する
大まかな内容を記述させていただきました。
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