私事ですが、今日の午前中に歯医者に行ってきました。
3ヶ月に一度の歯石除去の治療です。
それは昨年5月の半ば、私は虫歯による激痛に襲われた末、やむにやまれず近所の歯科医のもとに行く羽目になってしまいました(笑)
考えてみると歯医者は10年以上前に一度行ったっきり、そしてその前となるといっきに中学時代にさかのぼります。
ほとんど歯医者とは縁のない人生を送ってきた訳ですが…その間まったく問題がなかったというわけではなく、その都度痛みを薬で誤魔化してきた次第です。
そして昨年…もう薬ではどうしようもなくなり、現在通院する歯科医を半年間、毎週のように訪れることになりました。
さすがに長年放置してきた私の歯は治療にも難航し、かなりの痛みを伴う治療になってしまいました。
しかし毎週通院することもいつしか苦痛に感じなくなり、逆に先生や歯科衛生士の方たちと毎回会話できることを楽しみにすら感じるようになりました。
今では、虫歯を治していただいたことよりもむしろ、私の『歯医者嫌い』を「治療して」いただいたこと…その先生方にとても感謝しています。
今日の1時間の治療中、痛みを紛らわすためずっと考えごとをしていました。
それは…
今までなぜ治療を怠っていたのか、なぜ今回本格的に治療をする気になったのか。
元来私はそんなに痛みに弱い体質でもなく、実際10年ほど前にも治療を開始するチャンスはあったわけです。
そして、時間をかけて治療する必要があることもちゃんと解っていました。
ではなぜこんなに治療を先延ばしにしてきたのか?
その答えは簡単なことでした。
10年前に行った歯医者では一回目の治療のあと、次の治療の話が出なかったから…そして今回は自然に(勝手に)次の予約が入ってしまったからです。
本来ならばそれは自分の歯の問題、自分自身で考えることなのかもしれませんが(笑)
要は『肩を押して』もらえたかどうか。
長年歯の問題から遠ざかってきた私からすると、それは小さいようで大きな違いだったようです。
こじつけみたいになってしまいますが…ここから本題。
それは子どもたちに対しても同じ。
成績が思うほど伸びていない子どもに、「やる気を出して。」とか「自覚を持って。」とこちらが訴えるのはあまり意味のないことだと私は思います。
だってそれができないから「成績が伸びていない」わけですから。
「やる気がどうしても出ない」子どもには無理矢理でも課題を与えて、まずは勉強する癖をつけてあげる。
つまりこちらが『肩を押して』あげる。
本人の自主性に任せるのはその後の話です。
振り返ると私も、どうしても気持ちが乗らない子どもには「やる気だして!」とつい言ってしまっています。
もちろんそれが効果的な場合もありますが。
「やる気」は出させるものではなく…
出るように導いてあげるもの、そしてこちらの「やる気」を見せてあげるもの。
そうすれば自然に子どもは自主的に勉強するようになる。
中3生は受験勉強の最終段階、他の学年もまとめに入る時期にきています。
一人一人やり残しがないかどうかもう一度しっかり考えよう。
そのことを思い出し、私の頭の中で結論が出た頃ちょうど治療が終わりました。
歯科衛生士の方も、私が治療中そんなことを考えてようとは夢にも思ってなかったでしょうが。
お陰で今日は痛みもほとんど覚えていません(笑)
今日は期せずしてゆっくり考えごとをする時間ができたため、少し得した気分。
このことを忘れないうちに、塾に行ったら真っ先にブログに記録しておかなければと思いながら、その歯医者さんをあとにしました。