文科省の発表によれば、今年度4月時点で塾に通っている子どもの割合は以下の通り。
中3生…60.0%(全国) 40.2%(宮崎⇒全国43位)
小6生…49.7%(全国) 37.2%(宮崎⇒全国42位)
因みにこの割合は、中3生(全国)は今までで2番目に低い数字、小6生(全国)は過去最高となっています。
宮崎はともかくとして、全国では中学校教育よりもむしろ幼児教育や中学受験に力を入れる親御さんが増加傾向にあるようです。
ここ数年「ゆとり教育」の弊害ともいえる、子どもたちの「応用力の欠如」が問題視されています。
学校教育の現場でも現在「ゆとり教育」からの脱却をはかり、さまざまな取り組みがなされているようですが、今年4月の全国学力調査では目立った結果が得られなかったようです。
ただ、宮崎は上記のとおり全国から比べると通塾率は低くなっていますが、学力調査の結果では中3生が29位、小6生が27位となっており、通塾率が必ずしも学力に比例しているとはいえないようです。
(もっとも1回のテストで全てをはかることはできないかもしれませんが…。)
通塾させることが、子どもたちにとって本当にプラスになっているかどうかが大事なところかもしれません。
そこで塾に通っているメリットといえば…以下のようなことが考えられるでしょう。
①「塾で学校の予習をすることで、学校の勉強がよく分かり、それが自信につながる。」
②「自宅ではなかなかやらない勉強(単語テスト・確認テスト)を規則的にこなすことができる。」
③「塾でも宿題が出されるため、単純に自宅での学習時間が増える。」
④「他の子どもたちの机を並べて学習することで、夜の時間も競い合って学習できる。」
⑤「勉強していて理解できない部分を気軽に質問することができる。」
以上、塾によって違いはあるのでまだまだあるかもしれませんが…。
反面、塾に通うことで気をつけなければならないこともあります。
例えば、
①「塾での勉強で満足してしまい、自宅で勉強しない。」
②「レベルの高いクラスに入ってしまい、逆に混乱してしまう。」
③「塾が学区外の友だちとの交流の場となってしまう。」
このようなことは子どもたち自身にはなかなか自覚症状は現れません。
つまり塾や保護者の方で常に気を配っておかなければならない。
そのために塾にはたくさんのお金や時間を費やしているということを、子どもたちにしっかり理解させておくことが必要なのかもしれません。
常に目の前に目標を据え、それを見失わないようこれからも塾では話をしていこうと思います。