それは一昨日のこと。
授業のないその日、自学に来ていた子に、
定期テストの点数を聞いてみたその時のこと…
その子は前回のブログに書いた子と同様、
2年生の夏ごろになってから復塾した生徒。
それからすぐ、前回の定期テスト、苦手だった数学で大幅に点数をアップ。…と
ここまでは至って順調だったのですが。。
今回はどうやら苦手を克服したはずの数学で、
思うように点数が伸びなかったらしい。
「全然だめでした~。」
そう言うその子を呼び止め、改めて点数を尋ねてみると,
「???」
・・・そんなに悪くはない。
いや、前回の伸びが異常だっただけで…
「苦手な教科でこれだけ取れれば十分なんじゃない??」
その子に言ってはみたものの、全く納得はしていない様子。
どうやら「その子の目線が完全に上がってしまった」…そこからくる症状。
これまでであればガッツポーズをしていたほどの点数でも、
今では「その程度では…」と、不満を感じるようになる。
もちろんそれはその子の学力が伸びる兆し。
言葉ではなだめつつも、
次のテストでのその子への私の期待は膨らんでいきます。
『目線が上がれば、その教科に対する意欲・取り組みも変わってくる』
「この点数が自分の本当の力だ!」
初めは勘違いであってもそれでいい。
しかしそれが段々と「勘違い」ではなくなっていく。。
前回の点数に至るまでに、
その子が塾のない日にも2階で黙々と自習するのを見てきました。
それは点数の伸びる要素が十分にあったということ。
学校では相当にやんちゃをしているようですが、
塾ではそれが嘘のような集中力と根気です。
ここまで頑張る子だとは正直思っていなかった。。
「頑張って点数を伸ばしたときの喜び」
「頑張っても点数が伸ばせなかったときの悔しさ」
奇しくも今回のテストで、どちらとも経験する結果となったわけですが…、
しかし成績を伸ばす過程でそれは両方とも必要なことなのです。
「今の自分に何が足りないのか?」
今回それを十分に理解できたのではないでしょうか。
定期テストがようやく終わったのも束の間、
塾ではすでに次の定期テスト(5月)に向けての話をしています。
その子のモチベーションはまだまだ上昇傾向。
5月のテストではきっと、
自分でも納得し、人にも誇れるような点数が取れることでしょう。
最後に一言。
先生にたまに反抗してしまうのは、まだまだ子どもである証拠だよ!
先生に認められ、周りの子たちからも信頼されるようになったら、
そのときは自分も大人に近づいたことが実感できるよ。
卒業までにそうなるのを楽しみにしてるからね~!