学習塾の動き

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今日は最近の学習塾の傾向について少し。

ここ数年で、塾業界は大きく変化してきています。

普段の生活のなか…たとえば新聞広告や情報誌などで目に留まることもあるかもしれませんが。

目立った動きは以下の3点。

①個別指導塾の増加

最近広告などに「個別指導」の文字が多くなってきていることには

既にお気づきのことでしょう。

顧客(生徒)の細かいニーズに応えるため、

個別指導形態の塾が設立されることが多くなってきています。

また、集団指導を行っていた塾が、それに形態を変えるところも数多く。

それに伴い1教場あたりの生徒数は年々減少傾向にあります。

②学習教材のICT化

多くの大手学習塾が「タブレット」などを活用した学習指導を行うようになってきています。

「デジタル教材」「web授業」などもそれに当たります。

それは民間の教育現場にとどまらず、2020年までに公教育の現場にも

タブレットなどの端末を導入する指針を文科省が打ち出してます。

また、日頃手にしているスマホやタブレットでも、

今や学習用の無料(低価格)アプリが気軽に利用できる時代でもあります。

これから数年で教育の形態が大きく変化していくのは間違いないようです。

③英語学習の充実化

以前のブログでもご紹介した通り、(⇒参照:「これからの英語学習」)

近年グローバル化の動きが更に加速し、

英語学習の目的も「英文理解」から「表現力」に変わってきています。

それに伴い、英語力を小学校までに完成させるという「低年齢化」の構想も進んでいます。

高校・大学入試でコミュニケーション能力を測る設問が

年々増加傾向にある以上、

小・中学校教育にもそれへの対応が迫られているのが現状です。

 

学習塾(教育界)の目立った動きは以上の通り。

教育現場は今、大きな転換期を迎えています。

その動きを大人がしっかりと認識し、

子どもをよい方向に導いていかなければなりません。

事実、啓心塾でも今年から「ビデオ教材」を使った補習授業や、

確認テストのweb配信などで、

今までにはなかった効果が得られることが分かりました。

しかし大事なのはあくまでその「活用方法」です。

「ツール」にばかり目がいってしまうと、

「学ぶ力を伸ばす」という本来の目的を見失ってしまいかねません。

要は「そんなもの必要ない!」の一言で片づけるのではなく…

『よいと分かっているものは積極的に取り入れる』

その柔軟な姿勢が学習塾そして親にも求められているところなのではないでしょうか。

 

最後に啓心塾の今後の展望について。

①「個別指導」に関して

受験生を除き、当面今の形態を変える予定はありません。

というのも…

◇個別指導…「個人個人に合った指導ができる」

◇集団指導…「競争心・集中力を養える」

それぞれのメリット(長所)を考慮した上で、

後者の方を優先すべきだと考えるからです。

もちろんビデオ教材を使って個人で学習する形態は、

今年も状況に応じて活用していきますが。

個別指導より高い学習効果が表れるよう、

そして子どもたちの理解を更に深めるべく、

指導側(私自身)の教務力を向上させていくことを常に考えながら、

これまで通りの「集団形式」で授業を行っていきます。

 

②「タブレット」の導入は昨年あたりから前向きに検討していますが…

ただし、色々調べてみるとweb環境やプライバシー管理の面で問題も多いことが分かり。

また、使用にあたっては子どもたちもそれに頼りきってしまわないような、

しっかりとした利用環境を整えてからでなければ導入はできません。

大手塾では「専用端末」「専用ソフト」で対応していますが…。

それでは初期コストがかなりかかってしまうため、

ビデオ教材のように試験的に導入というわけにはなかなかいきません。

もう少し先のことになりそうです。。

 

③英語学習への対応について

私個人として英語学習は中1からでも十分間に合うと自信を持って言えるのですが、

小学校でも今や中学校の学習内容の導入部分を取り入れているところがあるのも現状。

それをそのまま放置しておくわけにもいきません。

小5算数の授業をなくし、

そこをそのまま小6英語とすることを

平成28年度を目途として具体的に構想中です。

 

以上、

今年度はそれを模索しつつ、

しかしこれまでの基本路線だけはしっかり守りながら、

子どもたちの学力をいかに向上させていくか、

十分に手を尽くしていこうと考えます。

 

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