入試を終えて ~小6

ブログ

中学1・2年生は今日からいよいよ定期テストが始まります。

今日登校した子どもたちも、

すでにテスト問題が配布され、悪戦苦闘している最中でしょう。。

 

昨日は、体調不良で前日に欠席した子を除き、

その子以外の全員が示し合わせたように、

塾に来てテスト勉強をしていました。

フェイスブックにも記載した通り、

今年の2年生は成績もさることながら、

モチベーションの高さに舌を巻きます。

成績が最も伸ばしやすいのは、

今回の学年末テストと中3に入ってからの5月の定期テスト。

そのことをちゃんと分かっているのか、

中3の授業の合間に2階へ上がってみると…

みんな黙々と対策プリントを覚える作業をしています。

 

思い返せばちょうど1年前、

2年生に上がる前のこのクラスの人数はわずか1名でした…。

そのころは授業ではなく、いつも一対一で個別指導をしていたことを思い出します。

その子が「塾生の輪」を広げるきっかけをつくってくれて、

今では逆に残りの定員が1名となってしまいました(笑)

 

そして学年も中2に上がり、

クラスの人数も少しずつ増えてきていたある日のこと。

中2から入塾してきたある子が、

その日塾に来るや否や一言。

「○○くんが今日学校でやらかしましたよ!(笑)」

 

どうやらそれは、朝のスピーチの時間に起こったことらしい。

そして「○○くん」とは先ほどの話の中の、

1年生のころから通っていた子。

学校で同じクラスだった子がそう話します。

 

クラスでは毎日一人ずつ、ショートスピーチをすることになってるそうです。

その日は○○くんの番だったらしく…

その子曰く、「○○くん、塾の宣伝をしてました(笑)」

初めは笑いながら、そのスピーチの内容を聞いていましたが、

話の内容を聞いてビックリ。

『私は啓心塾という塾に通っています。授業がとても分かりやすく、僕は成績がメチャクチャ伸びました。みなさんも塾に来てください。』

確かそんな内容だったと思いますが…。

聞いてみると…ホント完全に塾の宣伝になってます。。

「やらかした」の意味がそこでようやく理解できました。

そこに担任の先生もいらしたらしいのですが、

そのスピーチを聞いて一体どう思われたことか…。

 

程なく本人がやってきたので、その真意を尋ねてみると、

「いや~、話すことなかったんですよ(笑)」

と、特に悪びれる様子もなく。

「学校の先生から何か注意されなかった?」

と、私も当然尋ねます。

するとその子は、

「先生、笑ってました~(笑)」

どうやら塾から「言わされてる」のではないことは、

その子の様子から先生も理解されたようです。

結局笑い話で済みましたが、

本人の顔を見るまでは、少しヒヤヒヤしたという

ある日の一幕でした。

 

その子がそういう行動に出るのも、なんとなく理解できます。

入塾してすぐの頃、11月ごろだったでしょうか。

その頃からその子は毎回、

指示されたことを真面目に、忠実にやってきました。

「単語を間違えたら、その場でそれを必ず3回ずつ書いて練習するようにして!」

「声に出しながら覚えるようにして!」…等々

そういう細かい指示まですべて、

実に素直に受け入れてきました。

宿題や単語テストも毎回キッチリやってきます。

そして入塾後初めてのテストで、

苦手だった英語で満点に近い点数を取り。。

その次のテストでは、

全体順位が10番以内という目標も楽々とクリア。

そうなればスピーチの内容がそうなってしまうのも、

少しは分かる気がします(笑)

 

成績が上がったのが塾のお陰だと思っているのであれば、

本人がそう思い込んでいるのも結構なことですが…

でもみんなも同じように成績が伸びるわけではない。

もともとその子の学習潜在能力も高いとは思ってましたが、

評すべきところはそこではなく、

─ こちらの指示を素直に受け入れる柔軟性

─ そしてそれを継続してやっていく能力と根気

要はこんな子の成績を伸ばせなければ、

学習塾とは言えません。

そう、至極当たり前の結果です。。

 

しかし今在籍している中2生の人数を考えると、

その子は学校でもかなり影響力があったのだということが私も分かり。

やはりそういう子や保護者の紹介であれば、

必然的にやる気のある子ばかり入塾してきます。

そしてそうやって入ってきた子もまた、

同じような子を塾に連れてきます。。

 

今の中3生が卒業し、新学年が始まる前に、

塾として考えなければならないこと。

それは、

①クラスとして最低限の人数を確保すること。

②学習に対する前向きに気持ちを、この時期にしっかりと植えつけること。

今年はそれを早々に達成してしまい。

しかしそれは子どもたちの頑張りや、

保護者の方々のネットワークのお陰。

私も3月からは経営面の心配を離れ、

完全に教務に没頭できます。

お膳立てが整った以上、

私も言い訳はできない状況です。

そう自分自身にプレッシャーをかけつつ、

改めて子どもたちと保護者の皆様には感謝です。

 

ブログを書いているうちに、

子どもたちは1時限目の数学のテストの時間も終え、

今ちょうど英語のテストを解いているころでしょう。

今回はみんなテスト前は相当に気合いが入っていたので、

テストの結果が出るのが楽しみです。

 

タイトルとURLをコピーしました