今だからこそ

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4月も終わりにさしかかり、お子さまも生活のリズムも徐々に安定してきていることと思います。

小学生はそろそろ最初の単元のテスト、中学生もゴールデンウィークが明けると定期テストの準備に入ります。

比較的ゆったりとした気持ちで生活できるこの時期、落ち着いて机に向かい計画的に学習する姿勢をお子さま方には少しずつでも身につけてほしいものです。

 

さて、中3生は定期テストを終えるとその2週間後には最後の中体連。

県大会に進んだり年の終わりまで続く部活動もなかにはあるといえ、中3生は周りの環境が大きく変わります。

ここで中3生が陥りがちなのが『心理的空白状態』。

部活動がなくなり時間にも余裕ができるはずなのに、思ったほど勉強が捗らない。

部活動と勉強の両立に日々を忙しく過ごしてしていた頃の方が、よっぽど効率的に学習できていた…と。

部活動が終わった直後から腰を据えて勉強できる子どもなどごく僅かでしょう。

入試が近づくと危機感から自ずと意識は高まってくるもの、そうなれば親や塾がうるさく言う必要もありません。

だからこそ大切なのは夏休みが始まるまでの今の期間。

 

部活動が終わるまでまだ1ヶ月以上もあるこの時期、なぜこのような話かといいますと…。

学校の成績(順位)がこの期間に大きく変動するというのがまず一点です。

「部活動が終わったら頑張ろう!」

そう考えているお子さまも多いはず。…そしてそれと同じ考えの保護者の方も多いのではないでしょうか?

学習塾も中3生の問い合わせに忙しくなるのは、大抵6月中旬からであるのがその証拠です。

「他の子はまだ本気で勉強をしていないんだから、今、差をつけよう(縮めよう)!」

そういう意識を子どもたちはなぜ持てないのか?

「部活動が忙しいから仕方がない…。」

自分に言い訳をしてはいないでしょうか?

 

学習時間と成績(学力)は必ずしも比例するとは限りません。

使える時間が短ければ短いなりのやり方がある。

“限られた時間をどう上手く使っていくか”

子どもの学習に対するモチベーションを考えても、そちらの方が大切なのではないでしょうか?

『学習時間の多い子どもより”時間の使い方の上手な子ども”の方が入試には勝つ!』

入試の合否を左右する、最初の大きな分かれ道がもう迫ってきているということです。

 

そしてその”分かれ道”がくる前に、お子さまの意識を勉強に向かわせるにはどうすればよいか、保護者の皆様にもぜひ考えておいていただきたいということ。

それがもう一点です。

「勉強しなさい!」

多少なりとも親が子どもに対して言わなければならない言葉ではあります。

それを子どもがなるべく「うるさい」と感じないように。

(もちろん子どもが遊んでばかりいる場合はまた別の話です。)

そして日常よく親が子どもにかける「勉強してる?」という言葉。

さまざまな教育関係の資料を総合すると、どうやらそれが親が最も発してはいけない言葉らしい。

顔を合わせるたびにその言葉をかけられると、「親から信頼されていない」…という心理に子どもが陥ってしまうとのこと。

子どもが勉強をしているかどうかの判断については、「本人(子ども)に尋ねる」のではなく「親の目でしっかり確認する」のがまずは大切なことなのではないでしょうか。。

 

行動の起点は自分自身でつくるに越したことはありません。

その起点をいつも親につくってもらう癖がついてしまうと、例えば親が自宅に不在のときなどは「勉強しよう!」という気になどなろうはずもありません。

どんな子どもにも、親のふとした一言で急に”やる気”になった…そういうことが今までにあったはずです。

「子どもが素直な気持ちで机に向かえる」ような…

そんな”言葉“や”接し方“を、6月に入る前、子どもよりもまず親御さんの方にぜひ準備しておいて欲しいのです。

家庭での勉強が充実している子は、いつも明るい顔で元気に教室へ入ってきます。

『親が味方である』と子どもがいつも感じられる、その環境づくりが合格へ第一歩です。

 

昨年度は「家庭」と「塾」の連携で、子どもたちの精神的な危機を乗り越えました。

「子どもが最近少しイライラしているようです。」

「今日塾に来る前に子どもと勉強のことでつい口論になってしまいました…。」等々。

子どもが塾に到着する前にそういうご連絡をいただくこともよくあり、その度に状況に合った適切な話をすることもできました。

そういう面では、子どもたちのがんばりはもちろんですが、昨年はとりわけ親の力の大切さを感じた一年でもありました。

 

今年もその力を借りなければならないときがきっとやってきます。

今は塾での様子をできるだけ保護者にお伝えし、お子さまの現状を把握していただいておくこと。

「個人フォルダ」もそのためのツールです。

子どもたちがまだ部活動に没頭している今だからこそ、保護者の方との連携も今の時期からしっかりと整えておく。

 

今日は多少偉そうな文面になってしまいましたが、その辺りをお含みいただいた上でどうか是非ご一考ください。

 

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