中3生のみ参加した4月の県統一模試。
その結果を昨日、それぞれに返却しました。
全体としては、社会以外の教科で地区の平均点を大きく上回り、
高校受験へ向けてまだ何の対策も講じていない今の時期としては、まずまずの出来だといえます。
ただ、個人の結果を見るとまだまだ課題は山積みです。
例年は二者面談という形で、事務所で一人一人と話をするのですが、
「〇〇はもう少し勉強するべきだね。」
「あと〇点は点数をアップさせないと志望校には届かないよ。」
そういう言葉がこれからの学習に、どれほど影響を与えるものでしょうか?
このままではだめなことくらい、本人が一番よく理解している。
それは成績表を開いたときの表情や言動から察することができます。
今年はまず今の自分には何が足りないかをしっかりと認識してもらうこと、
これからの学習の計画をそれぞれで作成してもらうことにしました。
昨日の授業ではまず数学の授業を終えたところで、
模試の成績表をそのまま手渡しし、
『目標達成メモ』の用紙を一緒に渡します。
子どもたちは3教室バラバラに散っていき、
模試の資料を机の上いっぱいに広げ、
自分を高めるにはどうすればよいのか、頭を捻りながら記入していきます。
記入している内容に対して口出しは一切しません。
細かく指摘したり手直しさせたりすると、
子どもたちの気持ちが一気に冷めてしまいます。
メモの作成にあたって、こちらからのアドバイスは2点。
①「”反省”よりも”これからのこと”を具体的に記入すること。」
そして、
②「現状、実現不可能な計画は立てないこと。」
”提出のための計画表”ではないことだけはしつこく訴えます。
およそ30分の時間を費やして完成した計画表の一例がこちらです。
自分自身の課題と真剣に向き合った時間が見えてくる計画表です。
記入欄からはみ出すほどにびっしりと、自分の想いが詰め込まれた用紙もたくさんありました。
大切なのは今の自分と向き合った今日の時間。
そのときの想いを忘れないこと。
こちらとしても、子どもたちに今の気持ちが冷めないように、頻繁に声をかけていかなければなりません。
「”今まで”より”これから”の方が大切!」
その言葉に素直に応えてくれたからこそ、
昨日の時間は決して無駄にしたくありません。
授業も終わり、書き込まれた一人一人の用紙のコピーを見ながら、
1年後の入試へ向けての戦いがすでにスタートしていることを、
再認識させられた一日でした。