先週の日曜日、「夏のおつかれさん会」に出席してきました。
以前に私が勤務していた、大塚町にある『メンバーズ学習会おさだ』の長田会頭からお誘いをいただき、元同僚やその他いろいろな職種の方々と、今年の夏を振り返りながら楽しい時間を過ごしました。
共に語り合いながらふと思い出すのは、もうすぐ丸3年を迎える啓心塾を開塾するときのこと。
「子どもたちに情熱を傾けるだけの気力・体力があるうちに」と一念発起し、塾を立ち上げることを決意したのは30代最後の年でした。
会頭にその想いを打ち明けたとき、初めは反対されもしました。
しかし、「どうしても自分で塾をやりたい」という強い気持ちを最後には解っていただき、結局は開塾に際して備品の準備やお祝い等、たくさんのことをしていただきました。
それからもことあるたびに声を掛けていただけるのも、私にとっては有り難いかぎり。
多くのことを学ばせていただいたことも含め、会頭にはこれからも足を向けて寝ることができません。
(『メンバーズ学習会おさだ』の名前はこれからもブログの中に度々登場することと思います。)
それと同時に思い出すのは、それもまた開塾して間もないころのこと…。
新聞に広告を出したものの、「子どもたちが来てくれるだろうか?」と不安だったそのときの気持ちは、今でもハッキリと思いだすことができます。
それから1人、2人…と子どもたちが来てくれるようになり、初年度は1学年3~5名でスタートすることになりました。
その頃はまだ塾としての方針も固まっていない…「どこの塾にも負けない」と自信もって言えるのはとりあえず「やる気」だけ・・・。
保護者の方々も当時は同じように感じていらっしゃったことでしょう。
そんな塾に大切な子どもを預けて下さる…感謝の気持ちとともに「何とか期待に応えなければ」といつも考えていました。
それと、初めてお金の入った月謝袋を子どもから手渡されたときの、「嬉しい」と「有り難い」「申し訳ない」の入り混じったような何とも表現し難い複雑な気持ち。
振り返ればそこから早3年の月日が経とうとしています。
今でも子どもたちから月謝袋を受け取るとき、そこに書かれてある月謝の明細をじっと見ていると、私の気持ちはいつもリセットされあの頃に戻ります。
「感謝」…それは「その人に恩返しをしたい」という気持ちにとてもよく似ています。
有り難いことにお父さん・お母さんからは月謝だけでなくたくさんのお気持ちをいただいています。
差し入れはもとより体調を気遣ってくださったり、励ましのことばをいただいたり…そのたびに体の中から力が湧いてくるを感じます。
塾生もみんな本当に「子どもらしい」素直な子どもたちばかりです。
きっとそんな親御さんの背中を見ながら、今までまっすぐに育ってきたからでしょう。
私にとっては、自分の大切な子どもを塾に預けてくださるお父さん・お母さんにはいつも感謝の念を抱きつつ、また、この頃ふと友人・恩人と何ら変わりない存在にも思えてきます。
とにかく「感謝」の二文字はこれからもずっと消えることはありません。
この書き込みを終えるとこれから授業の準備に取りかかります。
「こんにちは!」と元気にやって来る子どもたちの顔を思い浮かべ、たまに事務所で一人ニヤニヤしながら、今日もいつものように子どもたちを待っています。